仏教思想を現代人が学習するには、心理学というベールを被せて、 受け入れ易くできないかと思う。そうしないと、現在の日本仏教は 、滅亡するような気がする。誰も葬式を坊主には頼まないことにな りそうである。 仏教の本来の役割は、個人の精神修養であり、人間を仏にして、暮 らしやすい社会を築くことであったのに、仏教が形骸化して、本当 に末法の世になっている。仏教が滅亡する時代が来た。 この仏教と神道の混合が日本の社会のセーフティ・ネットになって いたのに、それが薄らいでいる。このため、社会がギスギスし始め ている。 もう1度、仏教を再興する必要があるが、今の仏教の宗派に誰も見 向きもしない。それなら、心理学と仏教思想の混合で現代人にわか りやすく、人間のあり方を説くことが必要な気がする。 と思い、心理学を見ると、学問としての深さはあるが、それに伴っ た実践では浅いような気がする。仏教の実践の方が深い。 ということは、実践は仏教の修行法を用い、理論は心理学を用いた 新しい仏教ができるような気がする。 仏教理論に心理学を入れることである。そして、学問的な深さを得 ることである。 縁起などの基礎的な部分も科学的に証明されないことで、心理学に はないが、この部分は仏教を利用することで魅了的な仏教ができる ように感じている。 特に仏教の唯識や華厳は、心理学上でもそれを認めている。 心理学に不足しているのは、気功の利用部分であり、仏教では密教 が、この気功を取り込んでいる。 自己受容、自己強化、自己教示などは、仏教思想的である。他者受 容、ストロークなども縁起で見ると利用できる。 と見ているが、どうか?