庫内温度氷点下1度から5度にして、庫内に磁気をかけて食品を凍 らせずに冷蔵保存ができる特殊な冷蔵庫「蔵番」を開発していた。 CASは、新鮮さを閉じ込めた冷凍庫であり、蔵番は、新鮮さをそのま まに、冷蔵させた冷蔵庫である。この会社が、次に挑んでいるのが 、新鮮さをそのままに魚を長時間輸送することである。蔵番だけで は、魚を新鮮なままには運べない。魚の鮮度は、プラス1度からマ イナス1度の状態で運ぶ必要があり、その温度をキープすることが 必要である。 というので、今まで石垣島のマグロは、空輸されていたのですが、 航空輸送費が1万円以上もして、非常に高かった。この輸送費を一 桁落とす方法として、新鮮なまま、6日をかけてトラックで東京ま で、運ぼうというのです。 冷凍で運ぶ方法もあるが、クロマグロでいえば、生だとキロ5300円 なのが、冷凍だと3700円に落ちます。味が大きく違うのです。 もしできたら、輸送費の問題で大消費地である東京に出荷できない 地方の漁港の魚を出荷できるようになり、地方創生の目玉になる。 そして、この温度をキープするために、「シースノー」と呼ばれる 製氷技術も開発。「シースノー」は塩分を含んだ雪状の氷で、温度 はマイナス1度。魚を輸送する際に使用すると従来のクラッシュアイ スに比べて魚の鮮度を保つ。マーズカンパニーでは「蔵番」と「シ ースノー」を組み合わせて、魚の流通革命を起こそうとしている。 この分野、前にも紹介した低溶存酸素ナノバブルで満たした水で保 存する方法やCASなど、多くの方法が目白押しに出てくる。 日本人は、魚を刺身にして食べるので、魚を新鮮に運ぶ方法が必要 であり、そのため、いろいろな方法が研究されているようである。 日本に世界から食通を呼び込む道具でもある。日本の魅力が増す、 このような道具が、日本文化を高めることになるようである。 さあ、どうなりますか? 参考資料: 5211.生マグロの鮮度保持のナノバブル ============================== 群馬県にある「マーズカンパニー」。従業員わずか6名のベンチャー 企業だ。この会社が特殊な冷蔵庫「蔵番」を開発した。庫内の温度 は氷点下1度から5度に保たれるが、食品内部の粒子を振動させるこ とで、凍らない状態にすることが可能な冷蔵庫だ。これにより肉や 魚などを長期保存することが可能となる。 さらにマーズカンパニーは「シースノー」と呼ばれる製氷技術も開 発。「シースノー」は塩分を含んだ雪状の氷で、温度はマイナス1度 。魚を輸送する際に使用すると従来のクラッシュアイスに比べて魚 の鮮度を保つ。マーズカンパニーでは「蔵番」と「シースノー」を 組み合わせて、魚の流通革命を起こすそうと新たな挑戦に挑んでい た。