奥村さんからの情報によると、米国のエネルギー省のサイトに
「Small Catalyst Finding Could Lead to Big Breakthrough for
Fuel Cell Deployment」が載っている。最後にリンクがあるので、
詳しくはそちらで。
それによると、ローレン・バクレー研究所とアルゴン国立研究所で
白金を劇的に少なくするナノフレームができたという。
触媒の白金が高くて燃料電池の50%以上が、この白金のコストで
あり、この白金のコストを下げる研究をして、ナノ技術で、ニッケ
ルと白金の12面体を作ると、30倍以上の触媒の性能を引き出し
、かつ10000回以上の動作した後も能力が落ちていないと。
現在、30000回以上の目標を持て、実験しているという。
トヨタの2015年に販売する燃料電池車も販売価格が500万円
以上になるという。この燃料電池でも、白金の量をアモルファス状
にして、少なくしているが、それより少なくできるようである。
燃料電池が100万円程度にすると、一気に燃料電池車が実用化で
きる。
群馬大学が発明した白金の代わりのカーボン・アレイ触媒は、論文
の不正が発見されて、現在、暗礁に乗り上げている。どうも、劣化
問題があり、その解決方法がないようである。
当面は、白金使用量を下げる研究がメインになる方向であるようだ。
日本も、この白金使用量削減研究をしているので、日米の競争で、
より少ない量での燃料電池を作り、安価にして欲しいものである。
一刻も早く、普及できるようにして欲しい。
Small Catalyst Finding Could Lead to Big Breakthrough for Fuel Cell Deployment