安倍首相の靖国参拝で、米国の姿勢がどう変わるかが問題である。 中国も、韓国も、日本との関係を改善する姿勢がないが、米国は立 場を変更する可能性がある。 米国は当初、安倍政権が村山談話と河野談話見直しで、日本のナシ ョナリズムが過激になり、周辺諸国、特に韓国との関係を損ない、 かつ米国民にも受け入れられないと日本へ警戒していた。 しかし、談話見直しを撤回したことと、靖国神社への参拝もなく、 韓国の朴大統領の日本叩きは不当であり、日本に肩入れをし始めて いた。 米国は、中国に近親感を持つ国民が多いのに、中国に対しても、軍 事的な緊張を高めるとして、消極的でも日本の肩を持ってきた。 しかし、日本が緊張を高めることになり、米国の立場をどう変える のか、当分、米国の政策変更がどうなるかを見る必要になる。 もう1つ、これで安倍首相が好きではないオバマ政権では2度と靖 国神社には参拝できなくなったことは確かである。安倍さんがオバ マさんから嫌われていることを認識する必要がある。 さあ、どうなりますか? ============================== 靖国参拝「失望している」…在日米大使館が声明 在日米大使館は26日、安倍首相の靖国神社参拝について「日本 は大切な同盟国だが、日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させ るような行動を取ったことに米国政府は失望している」と批判する 声明を発表した。 米政府が、日本の首相の靖国神社参拝を批判する声明を出したの は極めて異例で、日本政府関係者は「過去に同様な声明があった記 憶はない」と語った。 声明は、「日本と近隣諸国が過去からの微妙な問題に対応する建 設的な方策を見いだし、関係改善することを希望する」と中国や韓 国などとの関係改善を求めた上で、「首相の過去への反省と日本の 平和への決意を再確認する表現に注目する」と結び、安倍首相の対 応を見守る姿勢を示した。 (2013年12月27日00時09分 読売新聞) ============================== 首相、米の意向無視 靖国神社参拝前に自制要請 【ワシントン共同】米政府当局者は26日、安倍晋三首相の靖国 神社参拝について、オバマ米政権が「中韓両国の反発を招き、大き な国際問題になる」として、外交ルートを通じて首相に参拝を控え るよう求めていたことを明らかにした。米側の意向が無視された格 好で米政府声明も「遺憾」などではなく、より批判的なトーンの「 失望」を選んだとしている。 靖国参拝をめぐる日米間の温度差が浮き彫りになった。中韓との 関係だけでなく、今後の日米関係にも影を落とすことになりそうだ。 2013/12/27 07:22 【共同通信】 ============================== 靖国神社参拝「中国への贈り物」 米紙、批判的に報道 【ワシントン共同】安倍晋三首相の靖国神社参拝について、米紙 ウォールストリート・ジャーナル電子版は26日、「日本の軍国主 義復活の恐怖を、自国の権益拡大の口実に使いたい中国への贈り物 」だとして、日本外交の重荷となり、日米関係にも打撃を与える恐 れがあると批判的に伝えた。 同紙は靖国参拝が中国、韓国、米国という「奇妙な連合」による 批判を招いたと指摘し、首相がいずれ「新たな非宗教的施設」の建 設を考えざるを得なくなるときが来るのではないかとの見方を示し た。 2013/12/27 06:05 【共同通信】 ============================== フィナンシャル・タイムズ、安倍政権の右傾化を指摘 2013年12月26日23時32分 【ロンドン=伊東和貴】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版 )は26日、「日本の首相による靖国参拝は(小泉純一郎氏の参拝 から)7年間、非公式に凍結されてきたが、それが破られた」と指 摘。反対論の根強い特定秘密保護法が成立したことにも触れ、これ まで「アベノミクス」による経済浮揚に軸足を置いてきた安倍首相 が「右翼の大義」の実現に焦点を移しつつあるとの見方を示した。 英紙ガーディアン(電子版)は、尖閣諸島や竹島をめぐり中韓と の関係が悪化していることに触れ、「安倍氏の靖国参拝は日本と近 隣国の関係をさらに損なうだろう」と報道。英BBC(電子版)は 、安倍氏が「靖国第2次大戦神社を参拝した」との見出しを掲げた。