もしかすると、小泉さんが、次のリアリスト政党の仕掛け人になり そうである。12日都内の日本記者クラブでの講演を見たが、流石 に、その演説力は凄い。演説に引き込まれてしまうし、所々で聴衆 を笑わせるなど、その演説に聞きいってしまった。 小泉さんは、日米関係を緊密にして置けば、靖国神社への参拝をし ても中韓しか非難しないし、日中関係を正常化しないといけないの は、中国サイドになるので大丈夫という。ここら辺はリアリストで ある。そして、この見解では、イデオロギー政党である社民党も共 産党は賛成できない。 その意見に脱原発という意見で自民党も賛成できないことになる。 この2つのことから、民主党、みんなの党、維新の会の有志とは、 その考え方が、だいたい同じことになる。 読売新聞が社説で同氏の脱原発論を批判したことに対して反論を展 開。「対案を出さないで無責任、楽観的という批判があるが、原発 問題は大きくて深い問題。国会議員だけで対案を出せることではな い」と再反論したが、その通りである。 その後に燃料電池の話があり、米国での脱原発の話、70%消費電 力を下げたビルの実例など事実を積み重ねている。このため、主張 に厚みがある。 その上で「日本で核のゴミの最終処分場にめどをつけられるとする のは、楽観的で無責任すぎる。なぜ10年以上かかって1つも見つ けることができないのか」と、原子力政策当局や電力業界を批判し た。 脱原発を実現する道のりとして「政治が方針を出せば、官僚、識者 など知恵ある人がいい案を出してくれる」とした。 脱原発を実現する時期については「即ゼロのほうがいいと思う。そ のほうが国民も企業も準備ができる。再稼働すれば核のゴミが増え る。いまも(原発稼働は)ゼロだから、早いほうがいい」などと述 べた。 このへんになると、小泉さんと調和を図りたい自民党の石破幹事長 でも賛成できなくなる。 ということで、これは、中間勢力の再編成を目指した小泉元首相一 流の仕掛けであると見た。 これは乗ったほうが良いように思いが、どうであろうか? リアリスト政党を目指す議員の皆様!!! ============================== 小泉元首相が即時原発ゼロを主張、廃棄物問題放置は「無責任」 2013年 11月 12日 17:49 JST [東京 12日 ロイター] - 小泉純一郎元首相は12日、都内の 日本記者クラブで講演し、持論である脱原発を実現する時期につい て「即ゼロのほうがいいと思う」と明言した。 原発推進側からの批判について元首相は、核廃棄物問題にめどが付 けられない点を挙げ、「日本で核のゴミの最終処分場にめどをつけ られるとするのは楽観的で無責任」などと反論した。 一部メディアの取材などで脱原発の考えを披露してきた小泉元首相 だが、この日は約350人の記者団の前で講演し、若干の質問を受 けた。原発・エネルギー問題のほか、日中・日米関係や沖縄県の在 日米軍基地問題などにも言及した。 <無責任との指摘に反論> 講演の冒頭で小泉元首相は、読売新聞が社説で同氏の脱原発論を批 判したことに対して反論を展開。「対案を出さないで無責任、楽観 的という批判があるが、原発問題は大きくて深い問題。国会議員だ けで対案を出せることではない」と指摘した。 東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)福島第1原発事故の 発生前にも核のゴミの最終処分場を決めることができなかったこと を踏まえ、小泉元首相は「日本で核のゴミの最終処分場にめどをつ けられるとするのは、楽観的で無責任すぎる。なぜ10年以上かか って1つも見つけることができないのか」と、原子力政策当局や電 力業界を批判した。 <安倍首相の決断促す> 小泉元首相は、脱原発を実現する道のりとして「政治が方針を出せ ば、官僚、識者など知恵ある人がいい案を出してくれる」とし、「 原発建設に向けた費用を再生エネルギーに振り向ければ、さまざま な代替エネルギーの開発が進む」などと述べ、実現は不可能ではな いとの考えを示した。 安倍晋三首相をはじめ政権中枢や経済産業省など関係官庁からは、 小泉氏の主張に対し冷ややかな反応が目立つ。だが講演で小泉元首 相は「(安倍)首相が決断すれば脱原発はできる。首相の胸中はわ からないが望ましい方向に権力を行使してもらいたい」などと述べ 、主張をトーンダウンさせる様子は見せなかった。 首相在任中に政治生命を賭けた郵政民営化と比較した脱原発の重要 性については「自然エネルギー政策を展開するのは郵政民営化の比 ではない。壮大な夢のある事業だ」と述べた。「自民党の中でも本 音を探れば原発支持・反対は半々だ」とも指摘した。 <即ゼロのほうがいい> 脱原発を実現する時期について「即ゼロのほうがいいと思う。その ほうが国民も企業も準備ができる。再稼働すれば核のゴミが増える 。いまも(原発稼働は)ゼロだから、早いほうがいい」などと述べ た。 さらに小泉元首相は「うかうかすれば、米国が日本よりも脱原発で 先行する」とも指摘。使用済み核燃料を再処理して再び原発で使う 核燃料サイクルからも早期撤退が望ましいとの考えを示した。 (浜田健太郎、竹本能文 編集:内田慎一)