民主党に国民が期待したのは、今維新の会に期待していることと同 じで、官僚依存の政治から政治主導の政治に変えて欲しいという願 望からで、国民は自民党政権から民主党政権に変えた。 しかし、民主党は途中から官僚依存体質に変わってしまい、官僚依 存になり復興予算でも、官僚が復興とは関係ない予算も盛り込むな ど、やりたい放題であったと見ている。 政権最初は、政務次官や副大臣が官僚が行う予算業務をして、本来 の政治指導ではなかった。政治の分野と行政の分野を明確に分けて 分担する仕組みと、政治家を助けるサポート要員がいないことで、 民主党は政治主導ができなかったのである。 国民が望む方向性は、不変であり、その望む方向をどう実現するか が政党に問われているのである。 自民党は、官邸中心に財界・学会など民間人を入れた経済諮問会議 を中心として、民間の知恵を借りる方向である。政治家はどこかの 専門家になるように育成する。この育成システムが民主党にないこ とも気にかかることである。 この自民党のシステム以上の政治システムを生み出さないと国民の 期待に応えることはできない。 この仕組みは、党の付属としてシンクタンクを作り、行政機関が持 つ情報を活用して、今後の日本の問題を分析して有効な解決案を作 ることである。 利権を罪悪視してもしょうがなくて、日本の活性化をどうするのか を今ほど、必要なことはない。これを優先して民主党は党改革を行 うべきである。 それがないと、民主党は次の参議院選挙でも大敗して、なくなる運 命にある。政治改革という旗印を維新の会に取られているから無理 である。 さあ、どうなりますか? ============================== 民主党政権の3年3カ月―何が足りなかったのか、徹底的に議論を 岡田克也2012年12月21日 08:05BLOGOS 先日(19日)の両院議員総会で、次の代表を選ぶ手順について議 論されましたが、もう少しいろいろな議論をしてからということで 、日程が先送りになりました。 私自身も、この3年3カ月間の民主党、今回の選挙で国民の皆さん から厳しいお叱りをいただいたわけですが、何が問題だったのかと いうことについて、一度じっくり話してみたほうがいいと思ってい ました。 その上で、お互い共通認識を持って、リーダーを選んだほうがいい と考えていましたので、日程が先送りになったことは決して悪いこ とではないと思っています。 今週の土曜日(22日)に、今回の選挙で残念ながら落選された方 々や各県連の幹事長にも来ていただいて、もう一度徹底的に話をす ることになりました。そこでしっかりとした議論が行われることを 期待しています。 ただ、私は、それは3年3カ月間に何が足りなかったのかというこ とについて、あるいは民主党政権に何が足りなかったのかというこ とについて議論する場であって、先日の両院議員総会でも出ていま したが、「解散の日程が早すぎた、それはけしからん」、「野田総 理の責任を問う」など、そういう場にしては絶対いけないと思いま す。 いつ解散するかというのを最終的に決めるのは総理大臣です。そし て、選挙について、もちろん、いろいろなことがあるわけですが、 人のせいにするということはあってはならないと思います。 そういった目の前の問題に議論が集中するのではなくて、3年3カ 月、我々に何が足りなかったか、そして次なる政権交代を目指して 何をしなければいけないのか、そういうことについての有意義な議 論が行われることを期待したいと思っています。 そうでないと、結局また同じことの繰り返し、そしてリーダーの使 い捨て、こういうことが行われるだけではないかと思っています。