国際金融と日本 - アメリカが崩壊する10の理由 http://zaiseijapan.blog.fc2.com/blog-entry-838.html (下記、内容を一部転載) 米ドルがFRBが創設されて以来、ますますその価値を棄損し、世界中 が(日本だけが買い支えている)米ドル離れを加速していることが 確認できるだろう。甘利明議員の提唱するように、海外投資を続け れば、紙が基軸通貨である限り、クロス取引を伴うので、日本人は、 必ずストックとして損を被るのだ。 (中略) 日本政府や民間金融機関が大量保有する米国債は紙屑であり、アメ リカの失墜と共に国際社会における日本の信用不安が一気に加速す ることは間違いない。よって、為替・債券・株式から不動産まで、 市況とという市況は、全て悪化する。日本の富は、1%によって売り 崩され、円キャリーで貢がれたお金により、すべて 1%のために、 買い集められようとしているのである。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 上記の文章について、経済の専門用語もあり私たち素人には難解な 文章になっています。 森野さん、お手数ですが解説していただけると有り難いのですが、 お時間ないでしょうか?よろしくお願いします。 金野 ============================== 金野さん ご無沙汰してます。 このブログの内容と同じブログ記事を読んだ記憶がありますねえ。 どうして、アングロサクソンの議論を好んでご紹介なさるんでしょ うかねえ、不思議です、やはりなにかの背景をお持なのかな。 まあ、それはそれとして、日本の最良の選択を考えていらっしゃる そうですから、お教えいただきたいところです。 最近は、連銀各行が、よいソフトを使ってグラフを提供しはじめて くれていますから、以前のように、じぶんで数字を拾ってgnuplotな んかで表にしてという作業をしなくてすむようになり、セントルイ スFEDなんかには感謝です。 ネットで流布されるこうした方面の情報は種々ありますね。特にリ ーマン以降増えた印象あり。 みな背景をお持ちです。 まあ、グローバル・マクロといわれる手法を駆使して投機を仕掛け る筋のポジション・トークの尻馬にのる「狼少年」的議論もあれば(笑)、 ゴールドを商う筋のポジション・トークもあり(笑)、また、米国 の債務強硬派の議論の各種ヴァリアントもあれば、 さらに、これらを取捨選択し、陰謀ストーリーに仕上げたものもい くつかタイプがありますね ;-) なかには陰謀ストーリーをあばきながら、別種の陰謀ストーリーを 刷り込もうとする手の込んだものも散見いたします ;-) さらに、欧州大陸での議論もあり、ゲゼリアンも含めて上記の各種 議論が玉石混交、いろんなタイプに仕上がっています。 銀行家たちの陰謀に対する攻撃は、それこそユダヤと共産主義者と の提携という話など、長い歴史のなかで調べる楽しみに事欠きませ んが、誰もがすべてのことを確認はできませんので、自らの推論の なかでたしからしさを求めていくほかないですが、私の場合は米ド ルを軸とした体制ではない国際金融システムについて、理想論が探 求された1940年代ころの議論に立ち返って考え直してみること にしています。リーマン以降、米ドルの凋落が囃されるなかで、再 び蒸し返された議論もあれば、巧妙にかくされたままのものもあり ます。しかしIMFの改革論を含めほとんどが蒸し返しのように感じら れますから。 しかし、たとえば国際商品合成担保の安定的な国際通貨を世界中銀 が手がけるとか、あれこれ理想論は理想にすぎませんし、現実の歪 みの程度を認識する助けになるくらいです。 現実の解説が必要ですね。 しかしそのためには現実とその来し方をとらえる努力が必要なんで しょうね。経済の世界も他と同様、数多くの予言とそれに確からし さを与える歴史の再構成に満ちていますが、判断するのは「生活者 」ですからたいへんです。 PS: ユーロ圏の危機も大詰めに近づいている感がありますが、比較的信 頼できるソースの記事に尾ひれがつくということも、このネット時 代多いですね。 例えば、欧州統合には米諜報機関CIAが関与し、カネはフォード及び ロックフェラー財団が出したというテレグラフの記事 http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/europe/1356047/Euro-federalists-financed-by-US-spy-chiefs.html なんかも尾ひれがつきはじめているでしょうか。 情報のなかの歩き方が難しく、煩わしい時代ではあります。 森野 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 森野さん お忙しい中、解説していただきありがとうございました。 しかし、結果的に森野さんの解説も僕にはよく分かりません。 大学では経営学科だったのですが、一番嫌いな科目が「経済学」でした。 先生の著書が教科書で、分厚くて値段も高い。講義はどんどん進んでいく 中身は皆目分からない。「なんだこれは?先生の言葉遊びか?」ぐらいの 不真面目な態度で受講したのが良くなかったかもしれません。 森野さんが例示するウエブサイトも英語オンリーで、僕には読めません。 そもそもこのMLは、学者さんのMLなんですね。 僕は異質の存在であることに、今頃気がつきました。(間抜けな話ですが) 僕のような「長屋の熊さん」的な庶民がいるところではないようですので 退会を希望します、削除をお願い申し上げます。 長い間、お世話になりました。 森野さん、どうぞお元気でご活躍下さい。 ありがとうございました。 金野