ストレステストの本来の意味は、原発の構造上でおかしな設計等を 見つけるために、想定以上の地震や津波などシミュレータの中で起 こして、設計の構造上の問題を見つけることである。 このため、原発を止める為にストレステストを行うわけではないし 、老朽化などの問題点は発見できない。設計値で行うことになるの で、同じタイプの原子炉は機器配置が同じであれば、そのシミュレ ーション結果は、流用できることになる。 反原発を主張する人たちは、この原理を知らないで、原発を止める ものとして、ストレステストを見ていませんか?? このため、機器配置がおかしかったら、対処処置をとればテストは OKとなるので、2年程度の改修期間で再稼動が可能になる。 それを突然、言うことでテスト準備の時間が必要なために、ムダに 止まることになる。原価償却期間にある原発は、その分のコストが 掛かるので、電力会社の経営的には大変なことになる。このコスト は電気代に上乗せで、国民は払うことになるのである。 このような企業負担になるので、今までは政府は準備期間を見て、 事前に言っている。4月に原発再開の条件としてストレステストを 言っていれば、準備ができたはずである。 それを故意に言わないで、再開寸前にストレステストを言うことは ゲリラ活動である。首相がゲリラ的であると、政府を信用できなく なる。これを経団連米倉会長が批判するのは、当たり前である。予 見できないことが多いと、企業をまともに経営できない。