日本の電力は米国や欧州に比べて、倍以上も高い。日本の電力料金 が世界一高い理由が、地域内の電力の独占供給権と、コストに無条 件で利益を乗せる価格決定である。 電力の安定供給という隠れの蓑で、原子力推進のために多額の宣伝 費をマスコミや文化人にばら撒いても、それは原価算入されるだけ である。 世界の電力会社に比べて、日本の電力会社だけ、原油やガス価格の 上下動で 利益の変動は少なかった。原料費の割合が3割以下で、 その他の人件費、維持経費などや間接経費が多いのである。 電力会社を守るのではなく会社間での競争条件にすると、一番最初 にすることが、太陽光・風力発電をしないことになり、一番するこ とは、中小水力や地熱発電を建設することである。 原子力発電は将来の100年以上の使用済み燃料の保管など付属設 備が電力会社では出来ないので、一企業では導入できない。 このため、太陽光・風力は政府の補助金が必要になる。そして、そ の補助金分を環境税として取ることを考えるべきである。 こうすると、石油火力やLNGガス火力、石炭火力のコストが上が り抑えられることになり、自然エネルギーへの導入が加速される。 もう1つが、地熱発電は国立公園内が多いので、その規制を緩和す ることである。