2009年度で、原子力発電の発電量は、4958万Kwであり、こ の内、1/3は定期点検などとすると、3305万Kwで運転してい て、年間2895億Kwhの電気を生み出す。 これを、水力発電で生み出せるかというと、日本の全部の水力資源 を合せても1360億Kwhしかないので無理である。現時点で900 億Kwhは開発済みで、マイクロ水力を入れても1600億Kwhしかで きない。700億Kwhが新規であろう。 地熱発電は2000万KWの資源があるが、全部開発できたとしても 、1700億Kwhである。温泉等の需要もあり、半分程度の利用がで きたとして、850億Kwhである。 2つの新規分として、1550億Kwhしかない。半分の電気しかでき ないことになる。 というように自然エネルギーの優等生だけでは、原子力の電気を置 き換えることができない。 あと、半分を洋上風力や太陽熱発電、都市部の太陽光発電で補うか 、LNGガスまたは石炭火力になる。LNGや石炭火力は余裕があり、現 時点でも原子力発電を定常運転して、電気使用のピークや原子力発 電の定期点検のためにある程度の余裕量を準備している。 原子炉を止めるには、水力発電、地熱発電を開発し、自然エネルギ ーでも安定的な発電から開発していくことと、LNGガスなどの火力 を少なくするために、洋上風力や太陽熱、都市部では太陽光発電を 開発することになるのでしょうね。 時間がかかるはずであり、どの程度の時間を診るかでしょうね。