円高放置はいけない。口先介入でもよいから、菅首相は発言するべ きである。野田財務相でもよい。円介入も視野に入れるといえばよ いだけ。 日銀の10日の金融政策決定会合で追加の金融緩和策に踏み込まな かったのに対し、米連邦準備制度理事会(FRB)が事実上の追加 金融緩和を決めたためだ。 中央銀行も政府も円高に対して手を打たないという発言をしたこと になる。 今の円高は、中国の日本国債購入の影響が大きい。中国の政府系シ ンクタンクである社会科学院のエコノミスト、Zhang Ming氏は、中 国が記録的な額の日本国債を購入した理由は、少なくとも短期的に は米国債よりもリスクが低いためだ、との認識をしているためで日 本の実体を見た国債の購入ではなく、短期国債の買いである。 このため、日本のGDPは減速することになる。 何かのてを打つべきである。円介入をする時期に来ている。日本は 経済大国から中国になり、強国のような悠長なことを言っている場 合ではない。 地方経済はどんどん沈下していくことになる。地方の工場が海外移 転していくので、雇用が失われている。この防止をどうしてもしな いと日本の将来はない。 ============================== GDP、4〜6月期は減速と民間13社予測 2010年8月12日0時18分 内閣府が16日に発表する2010年4〜6月期の国内総生産( GDP)速報値について、民間13社の予測がまとまった。平均予 測値は物価変動の影響を除いた実質成長率で前期比0.5%増、年 率換算2.2%増。5四半期連続のプラス成長となるが、1〜3月 期の年率5.0%から減速すると見ている。 プラス成長の要因について、「アジアを中心とする海外経済の拡 大を背景に輸出は好調を維持した」(みずほ総合研究所)と依然と して輸出を最大の牽引(けんいん)役とする分析が目立つ。ただ、 1〜3月期に比べるとやや輸出の伸びが鈍化したという予測が多い。 日本経済の約6割を占める個人消費はほぼ横ばいの予測が多かっ た。ただ、マイナスを予測した第一生命経済研究所のように「(導 入から1年以上経過した)エコカー補助金やエコポイント制度など の政策効果はかなり弱まった」という見方も出ている。 先行きに対する懸念は増している。中国や米国、欧州など海外経 済の不透明感から「輸出が減速する可能性が高い」(第一生命経済 研究所)との見方は共通。農林中金総合研究所は「10年度下期に も景気の踊り場に突入する」と見る。 名目GDPの平均予測値は0.3%減で、3期ぶりのマイナスと なっている。 ============================== 1ドル84円70銭台に急騰 15年ぶりの円高水準 2010年8月11日20時22分 11日の外国為替市場は円高ドル安が進み、円相場は昨年11月 にドバイ・ショック後に付けた1ドル=84円82銭を超え、一時 、1ドル=84円70銭台まで上昇した。1995年7月以来、約 15年ぶりの円高水準になった。 ============================== <円高>日本経済回復に冷水 日銀に追加緩和圧力も 8月11日23時51分配信 毎日新聞 11日のロンドン外国為替市場で円高が進んで15年ぶりの水準 になり、減速懸念が強まっている日本経済への打撃が懸念される事 態となった。この日の東京株式市場は円高を嫌気して全面安。円高 が続けば、日銀は早期の追加緩和策の導入を迫られることになりそ うだ。 今回、円高が急激に進んだのは、日銀が10日の金融政策決定会 合で追加の金融緩和策に踏み込まなかったのに対し、米連邦準備制 度理事会(FRB)が事実上の追加金融緩和を決めたためだ。また 、円が独歩高となっているのは、日本経済の実力ではなく、米欧景 気の先行き懸念を背景に「円が消去法で買われた」(米大手証券) ためだ。95年当時は円相場が1ドル=85円を突破後、3週間足 らずで史上最高値の79円台を付けた。米経済に二番底の懸念が生 じる中、「円は、史上最高値をにらんだ動きになる」(大手行幹部 )との見方が強まっている。日銀が動かなければ、円高が一段と進 む可能性があり、日銀への追加緩和圧力が一気に強まりそうだ。 ============================== 中国の日本国債購入、米国債より安全との見方反映=シンクタンク 8月11日21時43分配信 ロイター [北京 11日 ロイター] 中国の政府系シンクタンクである 社会科学院のエコノミスト、Zhang Ming氏は、中国が記録的な額の 日本国債を購入した理由は、少なくとも短期的には米国債よりもリ スクが低いためだ、との認識を示した。 同氏は、社会科学院が11日公表したリポートの中で、日本国債 は大半が日本国内で消化されており、円相場も上昇トレンドが続い ているため、米国債よりも安全な投資先だと指摘、「(日米の)利 回り格差は大きいが、中国は米国債投資をやめ、日本国債を買い入 れた。このことは、米国債のリスクが日本国債よりもはるかに大き いことをわれわれが考えていることを示している」と述べた。 また、米連邦準備理事会(FRB)がモーゲージ債の満期償還資 金で米国債を買い入れる決定をしたことについて「FRBの目的は 米国の景気を支えることで、それはポジティブだ」と述べた。