ASEAN+中国、韓国、日本はチェンマイ・イニシアチィブで、 通貨協定をしているので、この発展系を目指して、ドル基軸通貨体 制から、バスケット性通貨のアジア共通通貨へ移行して、域内の貿 易決済をその通貨で行い、地域外通貨とも、このACUとの変動相 場にすることが必要である。 域内の通貨レートは実勢の通貨価値を共同で調査して、ある程度の 期間は固定にすることが必要である。 東アジア全体が、世界の中心的な経済活動地域となり、世界の経済 覇権を取る事を目指していくことである。 アジアの中で日中が切磋琢磨して、市場を切り開くことが重要であ る。 欧米からの経済自立をしないと、ドルは不安定になって、その影響 を受けることになる。 ============================== 黒田ADB総裁、金融危機の再発防止にアジア単一通貨提案 2009年 09月 30日 12:09 JST [ソウル 30日 ロイター] アジア開発銀行(ADB)の黒 田東彦総裁は30日、世界的な金融危機の再発防止策の一環として 、アジア単一通貨の創設を提案した。 黒田総裁はソウルで開かれた世界金融危機対策に関する国際セミ ナーに出席し「アジアは、第3の国際通貨ともなる単一通貨を近い 将来に創設することが可能だ」と述べた。 同総裁は、世界的な経済危機により新興国は深刻なドル不足に見 舞われ、その結果、多くの国がドル資金を獲得するにあたり困難に 直面したと指摘。基軸通貨に付随するリスクを考えると、地域的な アプローチと世界的なアプローチの双方で流動性問題に対処するこ とが、危機の再発防止に有効だと述べた。 その上で、国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR) が実質的な国際通貨として利用されるようになるまでには何10年 もかかると予測されるため、こうした国際的なアプローチより地域 的なアプローチの方が現実的な対処法となるとの考えを示し、「複 数の準備通貨システムを作ることが、より現実的なアプローチとな る」と述べた。 ============================== ドル基軸、当然視は誤り=国際経済体制に地殻変動−世銀総裁 9月28日11時32分配信 時事通信 【ワシントン時事】世界銀行のゼーリック総裁は28日にワシント ンで行う講演で、「米国が準備通貨としてのドルの支配的地位を当 然視するのは誤りとなるかもしれない」と述べ、ドル基軸通貨体制 への疑念を示すことが分かった。世銀が27日、講演内容の抜粋を公 表した。同総裁は「今後はドル以外の選択肢が増える」としている。 ゼーリック総裁は、通貨安定への協調など戦後の国際経済体制に 「地殻変動が起きている」と指摘。新興市場国の台頭などを踏まえ 、「多極的な経済成長を反映した新体制が必要になっている」とし た。