金融危機が起きるメカニズムは、パニックである。 Fより 中国政府は米銀が中国で販売した証券化商品を無効としたが、これ で中国に金融派生商品が売れないことになった。中国は金融緩和で 企業は余った資金で株や不動産、そして金融派生商品を買っていた。 そして、AIGはGSやJPなどを通じて自分の持っているCDS を証券化商品にして販売していた。もちろん、商品取引などのデリ バティブも売っていた。CALLの権利を買うと、それは商品取引 では鉄などの商品は08年に比べて大幅に下げているので、膨大な 損害を蒙る。反対に米銀は大儲けできることになる。中国様様であ る。 この期日前に中国当局がCALL権利を停止させると、米銀は儲け の予想が狂うし、PUTの権利行使者は米銀から買うので、この権 利を行使する。その損害は米銀が被ることになる。 金融システムは信用取引であり、そのルールで成り立つが、このル ールを壊すと、金融システムは機能できずに信用不安が起きて、金 融危機になる。リーバンショックの原因もCP市場でのリーマンと の取引が無効になって、損害が起きたことで、他金融機関を信用で きずに起こったのだ。 このように金融危機が起きるメカニズムは金融のルールの破壊であ る。シティが7〜9月に赤字でも、資本があり破綻の危機がないな ら大丈夫である。しかし、銀行がシティに疑念を持つと、対シティ 向け銀行間取引金利が上昇する。このため、シティをバックアップ する銀行が必要になる。保障する銀行は、当然シティより大きいこ とが条件である。 そうすると、世界でもそう多くない銀行で、それも救済銀行が健全 でないといけないとなると、日本と中国の銀行しかない。 このため、オバマ大統領は、11月に中国と日本に来るしかない。 さあ、どうなりますか??