6/20の東京市場は前日のニューヨーク市場が上昇したのに、 188円も下落した。この検討。 Fより 金融市場を見ていると、東京市場は前日のニューヨーク市場の傾向 を引継ぎ、アジア市場も織り込みながら動く傾向があった。しかし 、6/20の東京市場は前日ニューヨーク市場が上昇したのに下落 した。 この傾向変化は、前日のニューヨーク市場が終了した後、東京市場 が売買中に、米銀大手シティグループの追加的な損失計上見通しや 、米金融保証会社(モノライン)大手の格下げを受けたためである。 その流れで、20日のニューヨーク市場は、ダウ220ドル安に なっている。 この行為をなぜ、米国金融機関と政策担当者は発表をこの時間にし たのかを推測すると、NY市場の地盤沈下と東京市場の地盤隆起を 米国金融関係者が心配し始めたことを示している。 3月17日まで、日経平均は世界で最も厳しい下げ相場を演じたが、 3月17日以後は世界で最も順調な上昇相場を演じたが、ここで流れが 変わる可能性があった。東京市場が2日続けて下落したことで下げ 幅が大きくなり、14000円を割ってしまった。しかし、それよりNY 市場の方が大変なことになっている。12000ドル割れとなっている。 米国は、景気後退と原油高で金融機関の損失が増加している。サブ プライム問題からリテール全体の損失に質の変化を来たしている。 この質の変化で当分、NY市場は浮かび上がらない。 東京市場は、英米投資家が今までは市場取引の65%を占めていた が、ここに来てアジアや中東の投資家が徐々に市場取引に参加して 、米英投資家の市場占有率を落としている。しかし、まだある程度 の規模があるために、自国市場とのリンクも仕方が無い。 しかし、新しい動きの出ている。東京市場とアジア市場のリンク性 が出てきた。この傾向はアジア、特に中国の投資家が東京市場に参 加してきたことによるようである。今後は、米英投資家から中東・ アジアの投資家に移ることになり、NY市場とのリンクは弱くなる と見る。しかし、まだ時間が必要である。 というように米国金融関係者の心配は当たる可能性が高いと感じる。 さあ、どうなりますか?? ============================== 東証大引け・続落――米金融不安が重し、主力株に幅広く売り (nikkei) 20日の東京株式市場で日経平均株価は続落した。大引けは前日比 188円9銭(1.33%)安の1万3942円8銭だった。日経平均の 1万4000円割れは、13日以来1週間ぶり。米銀大手シティグループ の追加的な損失計上見通しや、米金融保証会社(モノライン)大手 の格下げを受け、東京市場で米金融不安の根深さが意識され、主力 株を中心に幅広く売りが出た。東証株価指数(TOPIX)も続落 した。 朝方は、19日の米国株式相場の上昇を好感し買いが先行したが、 米金融不安への意識が徐々に強まり、日経平均は下げに転じた。後 場寄り付き直後は、中国株式相場の反発を受けて日経平均が下げ渋 って1万4000円台を回復する場面もあった。その後株価指数先物へ の見切り売りをきっかけに主力株に売りが出て、日経平均の下げ幅 が200円を超える場面もあった。 東証1部の売買代金は概算2兆1171億円、売買高は同20億2263万 株。東証1部の値下がり銘柄数は1248、値上がりは357、横ばいは 115だった。東証の業種別TOPIX(33業種)は「パルプ・紙」 「空運業」を除く31業種が下落。「鉱業」「ガラス土石製品」「機 械」などの下げが目立った。〔NQN〕(20日 15:22) ============================== 米国株、大幅反落――ダウ220ドル安で1万2000ドル割れ、原油高で (nikkei) 【NQNニューヨーク=横内理恵】20日の米株式相場は大幅反落。 ダウ工業株30種平均は前日比220ドル40セント安の1万1842ドル69セ ントと、終値で約3カ月ぶりに1万2000ドルを割り込んだ。下げ幅は6 日以来、2週間ぶりの大きさとなり、ダウ平均は3月10日以来の安値 で終えた。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同55.97 ポイント安の2406.09で終えた。原油先高観の高まりや金融関連の悪 材料を受け売りが膨らんだ。 S&P500種株価指数は1317.93と、3月28日以来の安値で終えた。 同日付のニューヨーク・タイムズ紙がイスラエルがイラン攻撃の演 習を行っていたと報じたことを受け、前日に1バレル131ドル台まで 下げた原油先物相場が大幅上昇。原油先高観の高まりから、小売株 など消費関連銘柄に売りを誘った。 メリルリンチが業績見通しを下方修正するとのうわさが出て大幅 安。前日夕に格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービス が米金融保証会社(モノライン)を格下げしたこともあり、金融株 にも売りが膨らんだ。 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がフォード・モータ ーやゼネラル・モーターズ(GM)の格付けを格下げ方向で見直す と発表したことなどが投資家心理をさらに冷やし、相場は午後に下 げ幅を広げた。株価指数、個別株の先物、同オプションの取引・権 利行使最終日が重なったため、値動きが荒くなりやすかったとの見 方があった。 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は午後4時までの通 常取引(速報)で約20億1000万株。ナスダック市場(同)は 約26億5000万株。業種別S&P500種株価指数では「消費循環」や 「通信サービス」、「金融」を筆頭に全10業種が下落した。 傘下の保証会社格下げを受け、MBIAが13%下落。アナリスト が目標株価を引き下げたと伝わったシティグループが4%超安い。 証券会社が減配の可能性を指摘したと伝わったバンク・オブ・アメ リカも下げた。フォードが8%下落。朝方、減産幅を拡大すると発表 。S&Pに加え、ムーディーズも格付け見通しを「ネガティブ」に 変更したと発表したため、売りが膨らんだ。GMも6%超下げた。 (21日 08:14)