司馬遼太郎の語りは久しぶりだがやはり面白い。このような人気の国民作家なのになぜか『CLOUDS ABOVE THE HILL: A
historical novel of the Russo-Japanese War』『Kukai the Universal: Scenes
from His
Life』以外英訳がほとんどないそうだ。漱石、谷崎潤一郎、安部公房、大江健三郎、遠藤周作、村上春樹が英訳されているにもかかわず。司馬は外国では極
度に評価が低く、誰も翻訳しようともしない。理由の一つとして権力というものを疑問もなく天から与えられたものとして是認するところにあるのではという見
方がるという。同じように藤沢周平もあまり英訳されない。