読書録
シリアル番号
1205
書名
内部被曝の真実
著者
児玉龍彦
出版社
幻冬舎
ジャンル
サイエンス
発行日
2011/9/10第1刷
2011/9/29第5刷
購入日
2014/9/27
評価
優
幻冬新書
鎌倉図書館
事故直後から現地入りし除染指導したことから有名となり、国会で証言した東京大学先端科学技術研究センター教授が著者である。
事故当時、放射線は安全であるという学者が多い中で、個人として権力に反旗を翻した行為とその理論は説得力があった。
福島でまき散らされた放射性物質は広島原爆20個分とか被曝からがん発症まで20-30年かかるがポイント。
エビデンスが得られるのに20年かかる。
閾値論とかホルミシス論はおかしい。セシウムによる長期障害はヨウ素以上に複雑で難しい。日本の水田では40年で表土の50%が入れ替わる。セシウムの半減期は30年と合わせて17年で半減する。
成層圏内の核実験禁止に貢献した猿橋勝子博士である。1962年、微量の放射能検出に取り組み、アメリカの権威フォルサム博士がこれを認めたためである。
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