- 二日前の台風の影響で新幹線は前日の16時まで止まっていた。当日も徐行区間が多くて15分ほど遅れが出た。車内の掃除も行き届かなく、ゴミ箱にはゴミが残っていた。途中で「3号車のゴミ箱はいっぱいなので2号車か4号車のゴミ箱をご使用ください」との車内放送が有った。
- 新青森駅は何事も無かったかのように晴天だった。レンタカーで白神山地の麓の西目屋村に向かった。途中の津軽平野ではリンゴがたわわに実っていた。岩木山は半分から上が紅葉で赤くなり、青空の中にくっきりと見えていた。西目屋村の道の駅は連休最終日と有って家族連れで賑わっていた。
- 暗門大橋にも車が10台ほど駐車してあった。暗門の滝への歩道は通行止めで、ブナ林散策道だけが歩行可能だった。入口に係の人がいて、森林環境整備協力金300円を支払った。「暗門の滝への歩道は途中の橋が台風で流された」との事だった。散策道はブナやミズナラの森を歩く道だった。8の字に一周した。散策道の最高点にはベンチが有った。黄葉はまだこれからだった。一周する間にハイカー10人ほどとすれ違った。この日は「もりのいずみ」に宿泊した。
- 二日目、予定の天狗岳に向かう林道の通行止め解除が10時との事のため、あきらめて代わりに暗門大橋から直接登ることができる高倉森に行くことにした。
- 暗門大橋に着くと雨が降っていた。しばらく待つと小降りになったので支度をして出発した。登り初めはロープも付いた急坂だった。50m程登ると尾根に出て少し緩い道になった。雫の音が盛んに聞こえていた。途中で「菅江真澄古道」と書かれた分岐の標識が有った。
- 尾根の左斜面を登る道になると「ミズナラの巨木」に着いた。胸のあたりの高さでの幹の直径が1.8mほど有りそうな大きなミズナラだった。「ミズナラの巨木」からは小さな流れの横を登る道になった。トチの木が多く、足元にはトチの実の殻がたくさん落ちていた。暑くなったので途中でTシャツ1枚になった。
- 尾根に出ると再び急登になった。ロープが付けられていた。次第にブナが多くなってきた。右手の視界が開けた所では岩木山が見えた。上の方には雲がかかっていた。
- 急坂が終わり、道が下りになると「ブナの巨木」に着いた。倒木のベンチが有ったので座って休んだ。寒くなってきたので上着を着た。
- 稜線を山頂へ向かった。周囲はブナの森で上の方は黄葉が始まっていた。潅木が紅葉していてきれいだった。
- 高倉森山頂には標識と三角点が有った。樹林に囲まれ展望は無かった。西風が吹き手が冷たくなった。フリースを着た。早々に山頂を出発し、「ブナの巨木」まで戻って昼食休憩にする事にした。少し曇ってきて風が冷たかった。
- ミズナラの巨木まで下ると、ようやく体が温まってきた。1リットル持ってきていた水は、ほとんど飲んでいなかった。半分捨てて500mリットルにした。
- 最後にロープの急坂を下ると暗門大橋の駐車場に着いた。車は20台ほどに増えていた。天狗岳への林道入口は通行止めが解除されていた。
- 帰りに西目屋村の道の駅に寄り、お土産にリンゴを購入した。おいしかったので、また来年も白神山地に行こうと思った。