秋の直登・三平山 山行記 |
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尾根道からは蒜山高原も 欲しいままに広がる 1997.10.12. |
■目的地:三平山(1009.8m) <山域:美作・岡山県川上村・鳥取県江府町> ■2.5万図:延助 ■日にち:1997年10月12日(日) ■天気:晴れ ■同行者:家族5人(嫁さん、香里10才、俊一8才、裕太5才) ■コースタイム: 蒜山休暇村発(9:30)=R482=内海峠=農道=林道川上2号線=登山口着(9:50) 登山口発(10:00)〜尾根に出る(10:40)〜山頂(11:00-11:30)〜登山口着(12:05) 【三平山】 蒜山高原の西に聳える。お気軽に登れて、大山や蒜山の展望が 抜群という「岡山県の山」と浪本さんのREPにそそられて、今年こそはと計画。 確かに素晴らしいパノラマである。気軽にたくさんの人が登っていた。 しかし一応、1000mを越える山である。あなどってはいけない。装備の手抜きは禁物。 【雨】 山陰地方は雨の予報。蒜山でも夜中から日の出前まで、しとしとと 降っていた。三平山での展望は期待できるだろうか。6時に目が覚めて、部屋の 窓から綺麗な朝焼けが広がる。蒜山三座はまだ黒い影である。 【松江のご夫婦】 林道川上2号線の砂利道を行くと切通しのような所の先が登山口。 すでに5台ほど停車。先には東屋の休憩所もあるようだ。 身支度をしていると、また1台到着。「おはようございま〜す。」 えっ? 「あぁっ」昨日、櫃ヶ山で会った松江のご夫婦である。「また一緒ですねぇ。」 「今日は手軽に登れる山と言うことで...」考えることまで一緒だ。 見上げると、まぁるい金色のススキの山頂方面に鉛色の雲が流れる。 【穏やかな登り道】 暖かな日射しの注ぐつづら折れの砂利と芝生混じりの道を 登っていく。周りは峠山と同じくつくられた林にモミジが色づいている。 ヨメナとアキノキリンソウが目立つ。土手にリュウノウギクの群生も咲いている。 一応、ヘビさんも2匹と遭遇。(^^;; 寒いためか、ゆっくりと脇のヤブに入って いきました。だんだんと登っていくとリンドウも顔を出してきます。立木越しに 蒜山高原がだんだん広がっていくのが楽しみです。 【風疾る直登尾根道】 裕太のペースでも40分で尾根に出ます。今までの東斜面 から一転してすごい風が吹きすさぶ。しかし北方180度は、大山・烏ヶ山・擬宝珠山・ 皆ヶ山・上蒜山・中蒜山・下蒜山の大パノラマが広がりお手軽の割には とっても贅沢な眺め。日本海と弓が浜も大山の奥に見える。今まで大山や蒜山に登っても なかなか天気に恵まれず、海を見れなかった。今日が初めての展望である。 風がすごいので、シャツの上にフリースジャケットを着る。真っ直ぐ登る尾根道に はリンドウがポツンポツンと咲いて心が和みます。そばではススキがびゅうびゅう なびいています。立木なしの吹きさらし状態が続く。【風の山頂】 尾根に出て20分で山頂。石祠があり、360度の展望。申し分なし。 相変わらず風が強く、帽子を飛ばされるが、直ぐ近くのカヤに留まっていました。 風を避けてカヤの中で昼食。一息つくと展望を楽しむ。南西に薄黒い毛無山。蒜山 盆地は米子道からの車の音がちょっと気になる。便利になったものの、以前は静かな 山頂だったのであろう。 松江のご夫婦が先に下りられると言うことで、互いに別れを惜しむ。あんまり 話が出来なかったけれど、なんとなく次も一緒に行きたい気持ちである。 【下り道】 つぎつぎと人が入れ替わり、なかなか人気の山のようである。 長居は寒いので30分ほどで下山。来た道を引き返す。前方には大山から蒜山まで そうそうたる顔ぶれが屏風のように広がる。こんなに良い眺めで良いんだろうか。(^^) 軽装のハイカーもいた。登りはいいが、山頂では風のため、ゆっくり出来ないだろうなぁ。 尾根から外れて東斜面に入り、ススキの穂が光る。子供達は調子よく下りていく。 香里が木の枝を移る小鳥を発見。鳥好きの彼女にはこの上ない出合いであった。 風もなく日当たりの良い斜面を下りていく。登山口には、まだまだ新しい車が到着している。 短時間ではあるが、ますます美作の虜にさせてくれる良い山でした。(^^)
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リンドウが微笑む
1997.10.12.