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主演がジェームズ・ガーナー&デビー・レイノルズであると聞いただけで、まずシリアスなドラマにはならないであろうと予想できますが、まさにそのような予想にたがうことのないコメディドラマです。とはいえ、意外に笑えない面もあり、というのも、ジェームズ・ガーナーが演じている主人公が、ヒッピーのような息子を何とか理解しようと躍起になっているところなどに、早くも世代間の断絶という現代的なテーマが見え隠れしているからです。まさしく、カウンターカルチャー全盛時代に製作された作品であると評せるかもしれません。いずれにしても、コメディ的な屈託のない展開が楽しめ、それに加えて、音楽をも含めた全体的な雰囲気がいかにも60年代的なので、レトロな味わいのある作品です。