![]() |
ニール・サイモン戯曲の映画化で、ウォルター・マッソー+モーリン・ステイプルトン、ウォルター・マッソー+バーバラ・ハリス、ウォルター・マッソー+リー・グラントがそれぞれ登場する3つのエピソードから構成される一種のオムニバス映画ですが、3エピソード全てに別役でウォルター・マッソーが登場するところと、舞台がいずれもプラザホテルの一室に置かれているところが通常のオムニバス映画と異なります。他のニール・サイモンの映画化作品同様、大方のシーンが室内で撮られている会話主体のコメディであり、その意味では誰が見ても面白い作品ではないでしょう。けれどもこの手の会話主体の映画を好む人には、実に面白い題材であることに間違いはないはずです。ニール・サイモン特有の会話のテンポの心地よさが、オーディエンスを酔わせるといえば言い過ぎでしょうか?殊に3話目の、娘の結婚式の会場で肝心の娘が化粧室に閉じ篭ったまま出てこず、ウォルター・マッソーとリー・グラント演ずる夫婦がオロオロするばかりのストーリー(上掲画像参照)は、笑ってはいけないかもしれませんが現実にありそうで実に可笑しいですね。