グロリア・グレアム
(1924-1981)

地上最大のショー
(1952)
オクラホマ!
(1955)
The Man Who
Never Was (1956)

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一口メモ


英語表記(Gloria Grahame)のローマ字読みに近い「グロリア・グラハム」と記されている場合も少なからずあるようですが、Googleで検索すると「グロリア・グレアム」とされるケースの方が多いようなのでそちらを取りました。有名なイギリスの作家Graham Greenは、「グレアム・グリーン」なので、普通そのように発音するのでしょうか? さて、グロリア・グレアムは、個人的には、どこかヌボーとしていかにも鈍そうな印象を受けざるを得ない女優さんです。フィルムノワール系の作品にもそこそこ出演しているのは、そのような一種ミステリアスなイメージを活かすためであったのかもしれません。「地上最大のショー」(1952)では象娘を演じていました。象娘と言っても、象のような娘という意味ではなく(それではあまりにも可愛そうです)、サーカス象を操る娘のことで、象に顔を踏ませるパフォーマンスは、あれは本人でしょうか? だとすれば、見上げた根性です。普段は全体的に鈍重で重たい雰囲気があるとはいえ、「オクラホマ!」では、ノーと言えない女の子(と呼べる年齢では既にありませんでしたが)を演じ、いつもと違う少し間のヌケた軽いイメージが似合っていました。歌が苦手なので、ミュージカルの「オクラホマ!」には出演したくなかったらしく、確かに歌うシーンでの彼女の体の動きには、これ以上ないほどのぎこちなさが見られます。また、「悪人と美女」(1952)では見事にアカデミー助演女優賞に輝いています。以下のフィルモグラフィーには挙げていませんが、70年代以後も、いくつか映画への出演実績があります。但し、どれも日本劇場未公開のB級以下作品です。5年ほど、「理由なき反抗」(1955)の監督ニコラス・レイの嫁さんであったことがあります。

主な出演作品


1946
素晴らしき哉、人生!
1953
綱渡りの男
1947
下町天国
1953
復讐は俺に任せろ
1947
十字砲火
1955
善人は若死する
1949
渓谷の銃声
1955
見知らぬ人でなく
1950
孤独な場所で
1955
蜘蛛の巣
1952
地上最大のショー
1955
オクラホマ!
1952
突然の恐怖
1956
The Man Who Never Was
1952
悪人と美女
1959
拳銃の報酬
1953
摩天楼の影
1966
烙印の狼

関連レビュー


地上最大のショー

悪人と美女

The Man Who Never Was



2008/10/23 by Hiroshi Iruma
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