ツキノワグマとの遭遇記録

 奥多摩山中で,ツキノワグマに遭遇した際の人とクマの挙動事例を掲載します。当HP情報コーナーに寄せられた情報です。目撃場所については,詳細部分は割愛してあります。

2007年

2007年-1

  1. 目撃日時: 2007年6月2日 10:00頃
  2. 気象条件: 晴れ・風無し
  3. 場所: 埼玉県大滝村和名倉山周辺
  4. クマとの距離: 20m
  5. 頭数: 1頭
  6. クマの大きさ: 120cm
  7. その時クマはなにをしていたか: ヤブを登っていた。
  8. その時あなたは: 登山道を二人で歩いていた。バキバキと立ち木の折れる音がしたその方向を見上げるとクマだった。
  9. クマはあなたに気づいたか: わからない
  10. あなたはどのような行動を取りましたか: 刺激しないようそっと通りすぎた。
  11. クマはどのような行動をとりました: そのまま斜面を登り続けたと思われる。
  12. 人数: 2人
  13. クマ避け対策など: 熊鈴をつけていた。
  14. そのた気づいたことなど: おそらくクマは人の気配を感じてヤブに逃れたと思われる。翌日同じ場所を通るときはストックで石をたたき,ラジオを鳴らし,熊鈴を鳴らしながら通った。クマの真っ黒な光沢のある色が目に焼きついています。
  15. 性別: 男, 年齢: 56才
  16. 居住地: 埼玉県川越市

2007年-2

  1. 目撃日時: 2007年6月24日 7:04
  2. 気象条件: 曇り・風なし
  3. 場所: 東京都奥多摩町峰谷の登山道
  4. クマとの距離: 1m
  5. 頭数: 1頭
  6. クマの大きさ: 140cm位
  7. その時クマはなにをしていたか: 藪の中から自分をみていたと思う。直前で「は・は・は」と三つ聞こえた。
  8. その時あなたは: 登山道を登っていた。(藪で音がしたが,犬と思いかまわず進んだ)
  9. クマはあなたに気づいたか: いいえ
  10. あなたはどのような行動をとりましたか: 突然前を大きなものが通過した。振り返るとクマが下に走っていった。
  11. クマはどのような行動を取りましたか: 「は・は・は」息が聞こえ自分の前を飛んで下に駆けて行った。
  12. 人数: 1人
  13. クマ避け対策など: 鈴はつけていたがゆっくり歩きでほとんど音がしない状態。
  14. その他気づいたことなど: 朝早く藪で音がしても警戒しなかった。まさかクマに会うと予測せず油断していた。近隣でよく犬を見かけるため犬とおもっていた。指をかすめて飛んでいったので向かってきたらと考えるとぞっとする。割と小さめなクマだった。毎週行っているので油断した。
  15. 性別: 男, 年齢: 58才
  16. 居住地: 東京都立川市

2007年-3

  1. 目撃日時: 2007年8月1日 15:00頃
  2. 気象条件: 晴
  3. 場所: 山梨県塩山市の国道411号沿い
  4. クマとの距離: 10m
  5. 頭数: 3頭(親子連れ)
  6. クマの大きさ: 140cm
  7. その時クマはなにをしていたか: 熊笹から顔を出していた。
  8. その時あなたは: バイクで走行中。
  9. クマはあなたに気づいたか: はい
  10. あなたはどのような行動を取りましたか: Uターンして戻りました。
  11. クマはどのような行動を取りましたか: しばらくこちらと目が合った状態で、子グマが木から下りてきたら茂みに消えていった。
  12. 人数: 1人
  13. クマ避け対策など: バイクのエンジンがかかっていた。
  14. その他気づいたことなど: 通行量もそれなりの国道沿いでクマに遭うとは思いませんでした。子グマは40センチぐらいで非常にかわいかったです。
  15. 性別: 男, 年齢: 37歳
  16. 居住地: 東京都世田谷区

2007年-4

  1. 目撃日時: 2007年8月14日 9:30
  2. 気象条件: 晴れ・風無し
  3. 場所: 東京都奥多摩町小川谷周辺
  4. クマとの距離: 15m
  5. 頭数:1頭
  6. クマの大きさ: 130cm
  7. その時クマはなにをしていたか: 渓流の向かい岸で,木の根元を覗き込んでいました。
  8. その時あなたは: 渓流つりをしていました。
  9. クマはあなたに気づいたか: はい
  10. あなたはどのような行動を取りましたか: 一瞬,後続の相棒にくまの存在を知らせようと振り返りました。
  11. クマはどのような行動を取りましたか: 顔を上げてこちらを見て,びっくりしてきびすを返すように,あわてて対岸のガレ場を登りながら逃げていきました。
  12. 人数: 2人
  13. クマ避け対策など: いいえ
  14. その他気づいたことなど: 至近距離での遭遇のため,一瞬頭が真っ白になりました。旅館等で見かける貧相なクマの剥製に比べてりっぱに(大きく)見えました。
  15. 性別: 男, 年齢: 57才
  16. 居住地: 東京都八王子市

2007年-5

  1. 目撃日時: 2007年8月24日 14:00頃
  2. 気象条件: 晴れ・ガスかかっている
  3. 場所: 山梨県丹波山村の小袖周辺
  4. クマとの距離: 20m
  5. 頭数: 1頭は確認
  6. クマの大きさ: 80cm
  7. その時クマはなにをしていたか: ガサガサ音を立てて歩いていた。
  8. その時あなたは: 下でガサガサ音がしていたので,下を覗いていた。
  9. クマはあなたに気づいたか: はい
  10. あなたはどのような行動をとりましたか: 立ち止まった。
  11. クマはどのような行動をとりましたか: 山の下のほうへ逃げていった。
  12. 人数: 1人
  13. クマ避け対策など: なし
  14. その他気づいたことなど: 登山道を下っていたが,殆ど人に会わず静かな環境であった。ガスの若干かかった静かな環境であったため出没したのではないかと思います。その近辺で同様ガサガサした音が聞こえたので,もう1匹いたのではと思われます。
  15. 性別: 男, 年齢: 51才
  16. 居住地: 東京都杉並区

2007年-6(ただし丹沢山系での目撃事例)

  1. 目撃日時: 2007年9月15日 14:20
  2. 気象条件: 晴れ・ガス
  3. 場所: 神奈川県山北町の三国山周辺(丹沢山系)
  4. クマとの距離: 17〜18m
  5. 頭数: 1頭
  6. クマの大きさ: 80cm
  7. その時クマはなにをしていたか: 道路の端に伏して(座って)いた。
  8. その時あなたは: 車で峠道が山梨エリアから神奈川エリアに入ってから,晴天から急にガスがかかった状態になったので,時速15km〜20kmで走行していた。
  9. クマはあなたに気づいたか: はい
  10. あなたはどのような行動を取りましたか: 一瞬ガスが晴れた地点で前方右のすぐのところに真っ黒いクマらしきモノが視界にとびこんできたので,まさかと思い,確認のため時速5〜6kmで近づいた。
  11. クマはどのような行動を取りましたか: ゆっくり4つ足で立ち上がり静かな足取りで,道路脇の茂みの中に逃げていった。(写真を取り損ねたことが心残り)
  12. 人数: 3人
  13. クマ避け対策など: 特になし
  14. その他気づいたことなど: 栄養状態は悪くなさそう。まさに「これぞクマ」と言える,愛くるしい完璧な個体であった。
  15. 性別: 男, 年齢: 49才
  16. 居住地: 神奈川県川崎市

2007年-7

  1. 目撃日時: 2007年12月9日 11:50
  2. 気象条件: 晴れ・風有り
  3. 場所: 山梨県道志村の赤鞍ヶ岳から朝日山の周辺
  4. クマとの距離: 30m
  5. 頭数: 1頭
  6. クマの大きさ: 130cm
  7. その時クマはなにをしていたか: ヤブのヤセ尾根を北斜面から南斜面に越えていった。
  8. その時あなたはなにをしていたか: 岩の上に座り靴を脱いでいた。
  9. クマはあなたに気づいたか: わからない
  10. あなたはどのような行動をとりましたか: その時は姿が見えず登山者が来たのかと思った。
  11. クマはどのような行動をとりましたか:数十秒ほどガサガサ音をさせて尾根を越えていった。
  12. 人数: 1人
  13. クマ避け対策など: 熊鈴をつけていたが座っていたので鳴っていなかった。
  14. その他気づいたことなど: 自分は尾根筋の見晴しの良い岩場に座っていた。約5〜10mの距離をクマが通過したが自分の場所から見えない死角だったため,その時はクマだとは気が付かなかった。10分程後、その場所から100mほど尾根筋を移動すると自分の熊鈴に気付いたクマがヤブを走る音に気付いた。立ち止まって確認すると30mほど先を自分から逃げていくクマの姿が見え,ヤブに消えていった。ツヤのある黒い大きな背中から成獣であることがうかがえた。 
  15. 性別: 男, 年齢: 39才
  16. 居住地: 東京都西東京市

2007年-8

  1. 目撃日時: 2007年12月16日 15:00
  2. 気象条件: 晴れ・風有り
  3. 場所: 東京都奥多摩町の三頭山周辺
  4. クマとの距離: 20m
  5. 頭数: 1頭
  6. クマの大きさ: 120cmくらい
  7. その時クマはなにをしていたか:歩いていた。南北に走る尾根を東側から登りきったところだった。
  8. その時あなたは: 北向きに立ったまま地図を確認していた。
  9. クマはあなたに気づいたか: はい
  10. あなたはどのような行動を取りましたか:クマと見つめ合い,互いに動きが止まっていた。持っていた地図を頭上に振りながら後ずさりした。
  11. クマはどのような行動をとりましたか:しばらくこちらを見ていたが,向きを変えると元来た東側へ駆け下りて行った。下を覗いたら50m位離れていたが,まだ走っていた。  
  12. 人数:1人
  13. クマ避け対策など: なし
  14. その他気づいたことなど:尾根上で風(強風と言うほどでもないが選択肢が無かったので・・)があり,臭い・足音等には全く気づかなかった。始めはイノシシか何かだと思ったが毛色と耳の形でクマと判断した。こちらは勿論,明らかにクマも驚いていた。登山等にも特にクマが居る形跡(糞、木の皮を剥いだ跡等)は見つけられなかったので、クマが居るとの認識が薄い中で出会ってしまった。尾根の両斜面も急で,私も3分程度立ち止まっていたので,クマも人間が居る認識が無かった様に思う。意外と毛並みと艶が立派だった点が印象に残っている。
  15. 性別: 男, 年齢: 23才
  16. 居住地: 埼玉県戸田市

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