奥多摩山中で,ツキノワグマに遭遇した際の人とクマの挙動事例を掲載します。当HP情報コーナーに寄せられた情報です。目撃場所については,詳細部分は割愛してあります。
2006年
2006年-1
- 目撃日時: 2006年6月21日 16:00頃
- 気象条件: 曇り・風無し
- 場所: 埼玉県秩父市大滝の白奏山付近(ブナ林)
- クマとの距離: 20m
- 頭数: 1頭
- 大きさ: 90cm
- その時クマはなにをしていたか: 歩行
- その時あなたは: 植物調査
- クマはあなたに気付いたか: はい
- あなたはどのような行動を取りましたか: クマからさらに約10mゆっくり離れた。
- クマはどのような行動を取りましたか: さらに歩行を続けた。
- 人数: 1名
- クマ避け対策など: 時々大きな声を出すようにしている。カウンターアソルトを携帯。備考:怪我をしないために、革手袋,ヘルメットを着用,調査作業に使うために鉈を携帯している。傾斜20〜30度の急斜面だが,歩きなれた場所なのであるていど地面を見ずに移動できる。
- その他気付いた点など: クマが来る前はしばらく静かにしていた状態が続いた。気づいたときにわずかな音がした以外は,クマの足音はしなかった。
- 性別: 男, 年齢: 49才
- 居住地: 埼玉県横瀬
2006年-2
- 目撃日時: 2006年9月23日 8:00頃
- 気象条件: 曇り・ガス
- 場所: 東京都檜原村 三頭山の付近の登山道
- クマとの距離: 20m
- 頭数: 1頭
- 大きさ: 80cm
- その時クマはなにをしていたか:登山道をこちらに向かって登ってくるところでした。
- その時あなたは: 同じ道を下っていました。
- クマはあなたに気が付いたか: はい
- あなたはどのような行動を取りましたか: 逃げた方向が下山道で進行方向であったため,少し時間を置いてからホイッスルを吹きながら下山しました。
- クマはどのような行動を取りましたか: 先にこちらの存在に気づき,きびすを返して逃げていきました。その後,登山道から十数メートル先の谷側斜面の茂みに身を潜めていることが分かりました。
- 人数: 1人
- クマ避け対策など: とっていませんでした。
- 性別: 男, 年齢: 31才
- 居住地: 東京都調布市
2006年-3
- 目撃日時: 2006年9月27日 13:15頃
- 気象条件: 晴れ 風無し
- 場所: 山梨県 南大菩薩近辺
- クマとの距離: 5m
- 頭数: 3頭 (子グマ2頭を含む)
- 大きさ: 120cm
- その時クマはなにをしていたか: 子グマは木に登り始めた。母グマはヤブから出てきて私に向かってきた。
- その時あなたは: 山道を歩いていた。
- クマはあなたに気付いたか: はい
- あなたはどのような行動をとりましたか: 大声で怒鳴り続けました。
- クマはどのような行動をとりましたか: こちらに向かってきたのですが,私の大声に驚いて逃げました。
- 人数: 1人
- クマ避け対策など: 普段は笛を持って行くのですがこの日は忘れてしまいました。
- その他気付いたことなど: 子グマは可愛いですね。
- 性別: 男, 年齢: 58才
- 居住地: 千葉県富里市
2006年-4
- 目撃日時: 2006年10月4日
- 気象条件: 曇り・ガス
- 場所: 東京都奥多摩町峰谷
- クマとの距離: 40m
- 頭数: 1頭
- 大きさ: 120〜130cm
- その時クマはなにをしていたか: 木から降りてきて逃げて行くところでした。
- その時あなたは: 登山道を歩いていました。
- クマはあなたに気付いたか: はい
- あなたはどのような行動をとりましたか: 笛を吹き続けました。
- クマはどのような行動をとりましたか: 一目散に逃げて行きました。
- 人数: 1人
- クマ避け対策など: 笛を持っていました。
- その他気付いたことなど: 先週は南大菩薩で会いましたが、二週続けて会うとは思いませんでした。私の分析では昨年は花,木の実の成りつきがよく、野生動物は多産をしたようです。今年は花、木の成りつきが悪く(当たり年の翌年はなぜか不作)野生動物たちは食餌に苦労しているようすが感じられます。
- 性別: 男, 年齢: 58才
- 居住地: 千葉県富里市
2006年-5
- 目撃日時: 2006年10月7日 7:00頃
- 気象条件: 晴・風無し
- 場所: 山梨県塩山市の鶏冠山付近
- クマとの距離: 15m
- 頭数: 1頭
- 大きさ: 150cm
- その時クマはなにをしていたか: 気がついたときは急斜面を上りながら逃げていくところだった。
- その時あなたは: 登山道を歩いていた。
- クマはあなたに気づいたか?: はい
- あなたはどのような行動を取りましたか: 立ち止まって逃げるクマを見ていた。
- クマはどのような行動を取りましたか: そのまま逃げていった。
- 人数: 1人
- クマ避け対策など: 特になし
- その他気づいたことなど: なし
- 性別: 男, 年齢: 51歳
- 居住地: 東京都羽村市
2006年-6
- 目撃日時: 2006年11月3日 10:00頃
- 気象条件: 晴れ・風無し
- 場所: 山梨県丹波山村の後山川流域
- クマとの距離: 5m
- 頭数: 1頭
- 大きさ: 不明
- その時クマはなにをしていたか: 藪からこちらを伺っていた。
- その時あなたは: (たぶんクマに)破壊されたクロスズメバチの巣を観察していた。
- クマはあなたに気付いたか: はい。
- あなたはどのような行動を取りましたか: 急いでその場を離れた。
- クマはどのような行動を取りましたか: 唸っていた、その後現場を離れていった。
- 人数: 1人
- クマ避け対策など: 特になし。
- その他気付いたことなど: 藪陰だったのではっきり姿を見たわけではない。ルートの前後には熊が折り取った木の枝やクマ棚,木登りの爪あとなどそれこそ無数にあった。
- 性別: 男, 年齢: 56才
- 居住地: 東京都杉並区
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