AD-0007 AD-0005

AD-0002をメインに紹介してきたが、AD-0005とAD-0007との違いも気になるカモしれない。一応、それも紹介してみよう。ちなみに上の写真はAD-0005だ。

詳しくはメーカのサイトで確認して頂きたいが、私が使ってみた結果を紹介してみる。

大きさ比較。左から0002、0005、0007 です。0005と0007はほぼ同じ大きさ。

0002とそれ以外の大きな違いは設定出来る電流値。0002は最大で15Aだが、他2機種は40Aまで設定可能。大きなバッテリを急速充電する場合には勝負が早い。85D23などの大きなバッテリで過放電しちゃってると、15A充電だと数時間掛かってしまう。業務で使用するなら営業時間内に充電が終わらないって事になってしまう。業務で使用するヒトにはAD-0007を強くお勧めします。

AD-0005

AD-0005にはエンジンスタート機能が有る。コレはブースターとして使用してエンジンを掛けちゃう機能。このモードを選択すると自動的に40Aで30秒間充電、そこから警告音と共に100Aを一気に流すので、ここでスタータを回してエンジンを掛ける。バッテリに頼らずにAD-0005の電流でスタータを回してしまうわけ。

しかし、大きなバッテリを搭載した大排気量車やディーゼル車の始動には力不足。ダメな場合はしばらく充電してから再度エンジンンスタートモードを試すと掛かる。満充電を待てずにとりあえずエンジンを掛けたい時には有効な機能。しかし、それほど必要な機能だとも思わないので、この機能がどうしても欲しいヒト意外にはAD-0007をお勧めします。

AD-0007

AD-0007にはスタータ機能は無い。その代わりにCCA自動充電モードと強化された復活機能レインフォースアクティベーションモードを搭載。復活機能に過大な期待は禁物だが、従来のメンテナンスモードで復活出来ないようなバッテリでも、高電圧パルスで復活を試みるというモード。復活率が高くなったらしい。

CCA入力による自動充電モードはかなり使えると思うのでそれをメインに紹介。

輸入バッテリには写真のようにCCA値が明記してある。Cold Cranking Ampere という数値で、「-18度の時に30秒間放電後の電圧が7.2Vになるような放電電流値」という意味。要するに数字が大きいほど高性能。国産バッテリにはCCA値が書いてないモノが多いが、換算表が有るのでそれを見て入力すれば良い。

で、この数値を充電器に入力すると、電流値や充電方法を自動で設定して最適な充電をやってくれる。

CCAモードを選択

CCA値を入力。コレだけで自動スタート。CCAを入力する事でマイコンはバッテリの大きさを把握、そこから現在のバッテリ状態を把握し、最適な電流値を自動設定して充電される。 このモードだと電流値がいくつに設定されたのか解らないが、表示を切り替えると充電完了までの時間の目安が表示される。もちろん充電終了後はオートウェイクアップモードに移行する。

小さなバッテリを大電流で充電してしまって痛めるとか、大きなバッテリを小さ過ぎる電流で充電して24時間掛かっても充電が終わらずエラーが出るとか、そういう心配を一気に解決するCCA自動充電モード。電流値の選び方が解らないヒトにもお勧めできます。

エンジンスタート機能とオルタネータテスト機能が廃止され、代わりにCCA充電モードと強化復活機能が新設されたわけで、私が必要無いと思っていた機能が無くなって有効な機能が追加された。コレが決定版だと思う。

2013.02.04 追記

最近、AD-0007の評判が非常に良い。AD-0002を購入したヒトが2台目としてAD-0007を購入するケースも多い。2013年1月のモニタ販売比率は以下のようになっている。

AD-0007 62.5%
AD-0002 37.5%
AD-0005 00.0%

という結果だった。私個人の意見としては、個人ユースで大型バッテリを充電する機会が少ないならAD-0002でも良いと思う。大型バッテリを充電する機会が多いヒトは迷わずAD-0007をお勧めする。充電電流の設定などで悩みたくないならAD-0007のCCA充電が便利。AD-0005はスタータ機能がどうしても欲しいヒト以外は選ぶ理由が無いかと。

戻る