土星の撮影記録
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☆共通撮影データ
望遠鏡:トミー BORG76ED
カメラ:カシオQV-8000SX
LV15mm(または12mm)アイピース+デジカメのズーム目一杯でコリメート。
露出時間:1/4〜1/10秒
2002.08.29
6月9日に「合」となった土星。7月下旬から撮影を試みていましたが,8月下旬になって,やっとこ地平高度が稼げるようになり,気流が安定したこともあり,撮影が軌道に乗ってきました。
BORG76ED+LV15+QV8000
明け方に早起きし,04:20-04:26に撮影。露出1/6秒,30枚ぐらい画像を取得し,12枚を厳選し,コンポジット。
カメラの設定は,シャープネス高,彩度標準,コントラスト標準,ホワイトバランス蛍光灯。
200%拡大してあります。
2002.09.03
04:06〜16に撮影。10枚コンポジット。その他の条件は前回と同じ。
早起きは三文の得? 明け方のほうが気流が安定していて,気持ち良く撮影できます。
それに,交通量が少ないので,車や電車の振動も拾いにくいし。
とりあえず,環の三重構造が見えるレベルの画像が撮れたから,良しとしましょう。
土星本体の模様も,なんとなく見えています。
2002.11.10
BORG76ED+LV15+QV8000で撮影。
シャープネス高,彩度標準,コントラスト標準,露出1/6秒。23:16-23:24の間に撮影した69枚の画像から13枚を厳選してコンポジット。元画像の200%拡大です。
今年は冬の季節風の吹き始めが早く,10月後半から上空の気流は大荒れです。冬型の気圧配置が緩むときを狙って撮影です。
コントラストをあまり上げず,階調豊かな像に仕上げてみました。リングが三重丸になっているのが良く分かります。
それにしても,撮影した画像の8割以上が使いものにならないと言う気流の悪さ……
冬場は晴天率が高いのに,惑星撮影のチャンスはそれほど多くありません。
2002.12.15
撮影条件は11.10と同じ。23:09-23:22,12枚コンポジット。露出1/6秒,シャープネス高,彩度標準,コントラスト標準,ホワイトバランス蛍光灯。
気流は冬としてはまずまず。でも,30枚以上撮影して,約7割の画像を捨てています。
粒状性を大事に,あっさりと画像処理してみました。色彩もあっさりしていますが,比較的眼視イメージに近い色調では?
12月18日に「衝」となる土星。環の傾きも最も大きく,見かけの大きさも最も大きいと言う,ほぼベストの状態です。状況が悪いのは気流だけ……(悲)。
8月の画像と同じ拡大率ですが,ちょっと大きめになっていますね。