巨大ムール貝にアカハタ、オオモンハタ、花咲・イチョウガニ等々魚介のオンパレード。 -2008.11.09Up

 8月は海外に行って、帰ってきてまたいろいろあって…、やっと中旬過ぎに落ち着いた気分になった。多少気持ちに余裕ができてくると市場が恋しい。。。土曜日の朝が待ち遠しくなる。ここ1、2ヶ月の市場での買い物を紹介しよう。

  • いい鰯(イワシ)が出ている。。。聞くと一箱1500円とか言っている。エ〜イ、箱買いだ〜〜!ビンビンの鰯が40匹ぐらい入ってました。捌いてミンチにしてさつま揚げ(つみれ)、お刺身、千切りショウが・千切り紫蘇の葉・醤油・お酒少々・みりん少々にお刺身の切り身を浸けておいて、炊きたてご飯に載せて「鰯どんぶり」、ショウガ・みりん・お砂糖・醤油に梅干を入れて煮付けて「鰯の煮付け」、それでもまだまだある。塩焼きや開いて干して「鰯の開き」などにもして楽しんだ。「鰯どんぶり」が特にお勧めかな。。。とにかく新鮮な鰯は無茶美味いのだ!!
    箱の中には、氷水に使った鰯がいっぱい。 ビンビンの鰯が山のよう! 三枚に捌く。これは「つみれ」用。
    鰯の刺身 鰯どんぶり、無茶美味! 鰯の煮付け

  • アマダイの季節でもある。これは築地に行った際に買ったやや小ぶりのアマダイ(500g)だ。開いて塩を振って閉じて一晩置くと良いらしい。半身は刺身で、もう半身は愛嬌のあるお顔と一緒に塩焼きで頂いた。ふんわりとやわらかい身にじわっとうまみがたまらない!!
  • 花咲ガニは、大昔、北海道・釧路に行った時に駅近くの和商市場でお土産に買ってきた。足の中にも味噌があって独特の味わいだ。こっちの市場ではあまり見ないが、生のロシア産が目に付いた。それにしても、最近はロシア産が多いね〜。ズワイもロシア産が多いが、本当は日本の領土から取ってきたのではないかと思ってしまう。。。北方領土は日本の国土だ!さて、花咲ガニはトゲトゲが凄いので、注意がひつようだ。痛いぞ〜。大鍋で20分ほど蒸すと真っ赤に変身、さあ食べてくれ!っと言っている。
    アマダイのお顔は愛嬌がある。これは背開きして塩を軽く振って、一晩置いてある(一汐グジ) 一汐アマダイのお刺身、ウニ添え。奥は、皮に熱湯をかけて刺身に。
    花咲カニだ。生で売っていたのを茹で上げた。左のはさみと右の足はあきどんに取られた! 花咲ガニは、こんな感じで凄いドゲドゲだ。イタイぞ!
  • まずはアカハタだ。ハタ系の魚が気になっていたので、つい買ってしまった。。。半身はお刺身に。かすかに苦味のような独特の味がするが、十分に美味い。骨についてる半身は、ネギ・ショウガを炒めたオリーブオイルでソテーして、最後に醤油で味をつけて頂いた。やはり独特の硬い味がかすかにして、しっかりとしまった白身が美味い。
  • その下は、以前から気になっていたゴマアラ(市場での名)だ。オオモンハタというのが正式名称だが、ついに買った。キロ3800円だったが、これで約1.1Kgだ。尾びれの先が白くなっているのがオオモンハタの目印だ。尾びれが黒いのはホウセキハタというらしい。お刺身は素晴らしく美味しい。上品な甘みがあって、脂ののりと食感も素晴らしい。久々に超美味い刺身を食べた。まさに絶品である。半身は塩を振って焼いたが、これも素晴らしく美味しい。ちょっと高価だが、それだけの値打ちは有り余るほどある。鍋にしても美味いだろうなぁ〜。アラはお吸い物(潮汁)で、これまた美味い。
    アカハタ。とにかく真っ赤だ。 先ずはお刺身で食べてみた。 ソテーして頂いた。
    ゴマアラ(オオモンハタ)だ。上の定規は12cm。 こんな紋様である。 尾びれの先が内側に弧を描いて白くなっている。これがオオモンハタの特徴だ。
    淡いピンク色の刺身は絶品だ。これほど美味いとは!!近年では最高の美味しさだ。 皮も刺身にしてみたが、噛み切りにくい。火であぶるとこれまた美味い! ハタのアラ汁だ。おいしい〜〜

  • 巨大ムール貝を発見。12, 3cmぐらいはあって、岡山産と書いてある。ベルギーでワイン蒸しの美味しさを知って以来、ムール貝を見直したので、これは買うっきゃない!!。オリーブオイルでニンニクみじん切りを炒めて、ムール貝を入れて、更にお酒(白ワインがなかった、、)をドボドボといれて、酒蒸しにする。これはデカイ!ムール貝をほおばると口一杯に濃厚な味が広がる。スープがまた美味いが、これはスパゲッティーと絡めるとよさそうだ。フライパンにスープを移して、火を入れながら適度に煮詰めて、茹で上げたスパゲッティーを絡める。おいしい〜!
  • 7月末頃からでてくる「新いか」、つまり小さな「スミイカ」である。春に生まれたスミイカは夏場はまだ小さい。出始めは高いが、9月にもなるとキロ1000円ぐらいになる。箱で2400円と言われたが、さすがに箱買いは…と思って、少しだけ買ったのだが、あとで…、う〜ん、箱で買ってもよかったかなぁ〜〜と思ってしまった。。。
    岡山産巨大ムール貝 ニンニク・オリーブオイルで酒蒸しムール貝。食べでがある 酒蒸しスープはスパゲティーと絡めても美味い。
    小さなスミイカ。プリプリ食感がたまらない。 ズームアップ。見るからに美味しそうでしょぅ。。

  • さて、昨日8日。おぉ〜見たことのないカニさんがいる。。。イチョウガニ、キロ2000円となっている。カチカチの殻にハサミも立派だ。持ち上げるとずっしりと重いし、まだ生きている。これ、もらおうかな〜と声をかける。おじさんがカニを取って油紙の袋に入れながら、ひとつでいいかい?と聞いてくる。う〜ん、じゃあ、これも入れて!と、もう一匹指をさして、二匹頂くことにする。これ、どこの?っと聞くとアイルランドとのことだった。二匹で1.4Kgだった。税を入れて、2940円だった。
  • さて、この「イチョウガニ」だが調べてみると、和名は「ヨーロッパイチョウガニ」と呼ばれているらしいが、ヨーロッパでは食用によく流通しているらしい。お皿に乗っけてみると、動いて皿から出てしまう。。。海水程度の塩水を沸騰させて、そこへカニさんを甲羅を下にして入れる。でかいので、一匹づつだ。沸騰してから約20分、落し蓋をして茹でる。一つは、冷蔵庫のチルド室へ。冷やしておいて明日食べようという算段だ。そして、もう一匹は茹で上げて直ちに頂くことにする。
    おぉ〜カニミソと内子がぎっしり詰まっているぞ!!身はちょっと食べにくいが、とてもしっかりとした身で美味い。ハサミの部分は大きいので食べ出があるが、なんといってもぎっしり詰まったカニミソが凄い。素晴らし〜〜い!濃厚なクリームみたいなカニミソだ。これは美味い!と〜っても美味いし、たっぷり詰まっているので、ゆうこんと二人で食べても大満足である。
    はるばるアイルランドからボクらに食べられにくるなんて、カニさん、本当にありがとう!!
    ボールペンと比べれば大きさが。。これで700gです。尚、このペンはオ・ヒョンランさんが使った貴重なペンである! イチョウの葉っぱに見えないことも無い。だから、イチョウガニか〜〜。 この立派なハサミ!!
    茹で上がったカニさんを開くと、ぎっしりとカニミソと内子が詰まっている。隅の隅までぎっしりと詰まっているのが凄い! カニミソと内子をスプーンにとってみる。。。 う〜ん、絶品!絶品!濃厚なクリームみたい!堪能しました。

  • ヨーロッパイチョウガニ」は和名だがアイリッシュクラブとか名づけて売っていたりする。英語では「Edible crab」というが、直訳すれば「食用蟹」だ。なんと味気ない名前だろうか。。。米国・サンフランシスコのフィッシャーマンズワーフに行くと、あちらこちらで蟹を売っているが、あれは「Dungeness Crab」という。シアトルがあるワシントン州の岬にある街Dungenessから由来している。アリューシャン列島から北米にかけて分布している蟹だが、和名は「アメリカイチョウガニ」といって、ヨーロッパイチョウガニと同じ種(Cancer)である。

 以上、8月中ごろから昨日までに市場でゲットした魚貝類の主だったところを紹介しました。他にも、本マグロの目玉や内ほほ肉、秋刀魚、ホンビノスでクラムチャウダー等々いろいろ美味しく頂きました。築地へも久々に行ってみたのですが、やはりその規模は凄いです。もう少し築地に行く機会を作って、もっと探索してみようと思ったのでした。。。

 それにしても市場!楽しいですね〜〜!

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