続・韓国ドラマと韓国映画 -2005.01.08 その後追加記載(2005.02.06) すでに雑雑雑記で数回紹介しているように、映画「猟奇的な彼女」とドラマ「冬のソナタ」を切っ掛けにして、我が家では韓国のドラマや映画にどっぷり使っている。その後の様子などを記載してみよう。。。 |
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まずは、前回アップロードした後に見たドラマ ・ 愛の群像 全44話 入手済で控えているのが、 ・ 初恋 全66話 |
ついでに、以前に見てしまっていたドラマは、 ・ 冬のソナタ |
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その後見た映画(比較的最近見たもの) ・ ラブストーリー (原題:クラシック) |
既に入手済みで見たい映画 ・ シルミド ついでに、以前に見てしまっていた映画 ・ 猟奇的な彼女 |
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こうして列挙してみると、よく見たものだとつくづくする。。。これら映画やドラマの私的総合評価はここを参照。この中で私が特に推薦する五つ星★★★★★をあげたのは以下である。上に列挙したものはほとんど全てとても面白いのだが、以下はその中でも特に良かったもので、繰り返し見たくなったものだ。(実際見たけど…。) [ドラマ] [映画] 「冬のソナタ」と「猟奇的な彼女」はすでにコメント済みなので、その他について簡単に触れてみる。 [バリでの出来事] http://tv.sbs.co.kr/bali このドラマを見たいと思った切っ掛けは以下の2点である。 @ オ・ヒョンランさんの公式HPのBGMに使われている曲「Remember」がこのドラマのOSTである。 つまり、単純にいえば、オ・ヒョンランさんのファンとして見逃せないということだ。 SBS開局?周年記念ドラマとして、2004.01月〜03月に放送されたもので、韓国ドラマとしては珍しく、交通事故も病気もでてこない恋愛ドラマである。主演はハ・ジウォン、チョ・インソン、ソ・ジソプの3人で、彼らが演ずるイ・スジョン、ジェミン、カン・イヌクに加えて、パク・イェジン演ずるヨンジュの4名の男女の強烈な愛憎劇である。題名が「バリでの出来事」となっているが、正確を帰すなら「バリを起点とした出来事」という意味に捉えるのが正しい。。。ハ・ジウォンは、映画「ボイス」・「友引忌」などホラー映画で有名だったが、2003年夏にはドラマ「茶母」でヒロインを演じた素敵な女優さんだ。チョ・インソンは、映画「ラブストーリー」で主演のソン・イェジン演ずるジヘがあこがれる先輩を演じていた。 財閥の御曹司ジェミンと婚約したヨンジュは、昔の恋人イヌクを尋ね、一緒にバリ島へ向かう。ヨンジュを追ったジェミンは、バリ島でイヌクに会うことに…。そして、この3人の観光ガイドになったイ・スジョン。バリで出会ったこの4名の男女が繰り広げる恋愛ドラマである。最初の数話をすぎるともうやめられないです。。。4人のこころの動きを考えながら見るとムチャクチャ面白いです。。。あなたは、ジェミン派、イヌク派?? @ 愛に苦悩するジェミン(チョ・インソン)の演技がすごい ところでこのドラマ、今TBSで深夜に、それも時間不規則で放送中です。 [大長今 −チャングムの誓い−] NHK・BSで放送中である。冬のソナタ、美しき日々、オールインの流れで見始めたドラマだ。最初の数話を見て、もう見逃せません。12話まで終わったのですが、今はお正月休みでお預け状態。こんなに面白いのに全54話もあって、気が遠くなるほど先まで続く。。。そんなの待てないよ〜〜とか思っていたら、全話入手することができました。もう待てません。。。一気に全部見てしまいました。。。 これは傑作です。最高傑作といってよいかもしれません。2004年に終わった韓国ドラマでは、平均視聴率41%強で一番!。最高視聴率は57%にまでいったそうです。 16世紀初頭、朝鮮王朝の宮廷でのお話です。女性に官職が与えられることはあり得なかったこの時代、王の主治医にまでなった実在の女性ソ・ジャングム(徐長今)の半生を描いたドラマである。チャングムを演じるのはJSAで有名なイ・ヨンエだが、実に美しい!。チャングムの凛として透き通って輝くような美しさに心を奪われました。。。このような美しさを出せる女優さんが他にいるだろうか??少なくとも日本の女優さんでは全く思いつかなかった。。。 自らの失言から父と母を死に追いやってしまったチャングム。母の死を見取るところは涙なくしては見られない。この母の遺志を継ぐために、王宮の女官となり最高尚宮(チェゴサングン:王宮のコック長のこと)を目指すのだが、母の死の元凶であるチェ一族との抗争とミン・ジョンホとの愛を絡めて、チャングムの不屈の人生を描くドラマである。全54話という長丁場だが、面白くない回が全くありません。。よくもまあこれだけチャングムを窮地に落とし込み、それを克服させていくのか。。。(唯一強い違和感を感じたのは倭寇がしゃべる日本語−よく分からない!) 先ずは、なんと言っても第5話まで出てくるチビチャングムが良い。。。美形とはいえないが、実にかわいい!。
このちび・チャングムを演じているのは、チョ・ジョンウンちゃんである(当時8歳)。監督が抜擢したというチョンウンちゃんだが、その名演技には、後を継ぐイ・ヨンエさんもプレッシャーを感じたそうだ。。。いくつかショットを紹介しよう! 他には、チャングムの師となるハン尚宮がまた美しい!。また人生の指針ともいうべき良い言葉がたくさん出てくる。 @ 王の主治医となるまでとチェ一族との抗争という長い流れのストーリーと1〜2話程度での決着する短いストーリーとが絡んで、最後まで常に引き付ける。。。 こんなに面白いドラマは記憶にありません! ■ハン尚宮を演ずるヤン・ミギョンさん(追加記載) 皆が理想の上司として憧れるハン尚宮を演じているのは、ヤン・ミギョンさんという女優さんだ。実は、ヤンミギョンさんとチャングムを演ずるイ・ヨンエさんは、ドラマ「火花」(2000年)で共演している。当然二人の間でのやり取りもある。主役のイヨンエさん演ずるジヒョンの兄嫁役なのだが、この兄嫁は、ちょっととぼけていて気の利かないポワワ〜ンとした役柄で、およそハン尚宮のキリリとして心の強い頑ななまでに信念を通す役どころとは全く違う。最初は、良く似てる人だな〜とか思いつつも、とても同じ人とは思えなかった。でも、よくよく見るとやっぱりヤン・ミギョンさんなのである。二人だけのシーンもあって、おぉ!ハン尚宮とチャングムの師弟コンビだ〜!!とか思った。もっとも、とぼけたヤンミギョンさんの日頃の愚痴を、しっかり者のイヨンエさんに聞いてもらう場面で、チャングムとは逆の様子で、それがなんとも面白い。こんなに違う雰囲気を自然に演じられるヤンミギョンさんは本当に凄いな〜とつくづく思った。 さて、このチャングムは朝鮮の歴史、史実に合わせている。朝鮮の歴史に疎いのは当然だが、折角だから軽く調べてみた。 以下は、「大長今−チャングムの誓い−」の年譜である。太字は歴史上の事実で、それにドラマの内容を重ねてみた。。。大したネタバレにはなってないと思うので予備知識としてみておいても大丈夫・ケンチャナ。 ■大長今 年譜(太字は史実)と資料 朝鮮王朝時代 李氏1392−1910 成宗 1469-1494 1482年8月: ソ・チョンス(チャングムの父)が、後の燕山君の母ユン氏の毒殺に関与 燕山君 1494-1506 1496年7月: チェ一族の陰謀によるパク・ミョンイ(チャングムの母)毒殺未遂 中宗 1506-1544 1506年: チャングム、宮中に入る。その後、チョン最高尚宮就任。 仁宗 1544-1545 1550年: 文定王后の摂政(垂簾聴政)時代。チャングム、ミン・ジョンホ名誉回復なる。 ■実在のチャングム<長今> (NHKホームぺージより抜粋・改変+追加記載) このドラマは実在の人物「長今」をモデルに描いている。実在の長今は、朝鮮王朝第11代王中宗に仕えた女医として、「朝鮮王朝実録」の「中宗実録」にその名前が記されている。長今(チャングム)の名前は10回ぐらい出てくるようだがで、何度もかくかくの俸禄を与えたとの記載がある。しかし生没年やその生い立ち、性格などについての記載はなく、ほかの文献にも見当たらない。「大長今」という表現は、1533年の記録に初めてでてくる。 とはいえ、正史記録である「朝鮮王朝実録」にその名前が何度となく出てくることは、長今という人物が当時非常に優れた人物で、重鎮されていたと考えられる。実録には、中宗の発言として長今の名が出てくるほか、長今が語る中宗の体調や、長今に与えられた禄高などが記載されている。 1544年(中宗39年)10月26日に記された「余の体のことは女医(=長今のこと)が知っている」という中宗の発言からは、中宗が長今に寄せていた信頼の厚さがうかがる。「大長今(=偉大なる長今)」とは中宗が長今に与えた称号である。 ところで、ちょっと脱線するが、「朝鮮王朝実録」には「長今」と一緒に「信非(シンビ)」の名も出てくるそうで、シンビも俸禄を貰った記載があるので、シンビも実在の医女のようだ。ドラマの中のシンビはとっても可愛いのだが、ハン・ジミンさん(韓志敏:反自民ではない!)という女優さんだ。皆さん気がつくだろうか? ドラマ「オールイン」で、同い年なのにソン・ヘギョの子役をやった人だ。 ■文定王后(1501〜1565)(ドラマの中殿媽媽のこと)(NHKホームぺージより抜粋・改変) 中宗3番目の夫人。第13代王・明宗の生母。1515年章敬王后死去をうけ、1517年に文定王后に封じられる。1534年王世弟となる慶源大君(のちの明宗)を生む。中宗没後、世子ホが第12代王仁宗として即位するが、元来病弱だった仁宗は即位後1年も経たずに死去。異母弟である慶源大君が第13代王明宗に即位する。しかし明宗はまだ12歳であったため生母文定王后が垂簾聴政を行ない、その後8年間政治の実権を握り、王を傀儡とした。1565年明宗の時65歳で昌徳宮の昭徳堂で崩御 した。 ドラマで中殿媽媽を演じたのはパク・チョンスクさんですが、このひとも素敵ですね。中殿媽媽に関しては、NHK版の吹き替えは失敗ですね。パク・チョンスクはもっと権威のある声と話し方をしてます。素敵なパク・チョンスクさんは他に何に出ているのかな〜とか思って検索したことがあるのですが、実は元々アナウンサーでドラマ初出演だったそうです(ビックリ!)。 ◆病脈の分類 http://www.ou-hari.com/tyuigaku15.htmlより 東洋医学の診察で、一般的であり、また最も重要視されているのが脈診である。 健康な人の正常な脈を、平脈(正常脈)という。両腕3箇所すべてで脈がとれ、一呼吸の間に4回以上5回未満で約1分間に70前後とされている。脈が、太くも細くもなく、沈んでも浮いてもなく、柔和な中に力があり、リズムが一定して乱れず、深く押しても認められる。 疾病により変化した脈を病脈といい、脈位『浮、沈』・速さ『遅、数』・強弱『虚、実』等から分類され、主なものに28種あるらしい。チャングムでは、下記の病脈がでてくる。まとめてみると。。。
■張仲景: 第45話で、殿下(チューナー)の病状 -狐惑病- に関連してその名が出てくる中国漢代の医者。 「傷寒論」、「金匱要略」(傷寒以外の難病を書いた本)を書いたとされ、これら医書もチャングムの中で出てくる。傷寒(しょうかん)とは、伝染病など急性の熱性疾患のこと。 張仲景の解説 http://www1.ocn.ne.jp/~seizan/seizan/china/P1-3.htm 漢方漫歩(http://www.jinseido.co.jp/kanpo/manpo/980222.html)によれば、 ドラマの中では、内医正は本に記載してある「甘草瀉心湯」の処方を主張するが、チャングムは自らの使用経験から「竜胆瀉肝湯」を処方すべきと主張する。また、内医正は『肝腎陰虚』だと言うが、チャングムは『肝経湿熱』であると主張する。脚本が良くできていると感心します。 -(2005.03.25 張仲景追加) さて、このドラマ中には良い言葉がいっぱい出てくるので、『チャングム語録』として気のついたところをすこしリストアップしておこう!。チャングムの言葉だけではないけど。。。ついでに名シーン(?)等をいくつか -(2005.02.06追加) ◆◆チャングム語録◆◆
◆◆名シーン等をいくつか◆◆
◆◆カルトクイズ◆◆(1,2,は、ドラマを見てるだけでは分からない!)
◆◆お勧め本ではあるのだが…◆◆ -2005.08.27追加記載 「ストーリー完全ガイド」と書いてあるNHK出版の解説本が出版されてます。「チャングムの誓い 前編」と「チャングムの誓い 後編」の2冊です。以前からこの本は買おうと思っていて、つい先日後編を買いました。(クリックするとamazonサイトへ) ところが、ギッチョンチョン! 各話あらすじの記載に間違いが多くて呆れるばかりです。ドラマをきちんと見ているのだろうか?と疑わざるを得ません。そうでないなら、理解力や日本語の表現力が乏しい人が書いているのでしょう。ガイド本としては、インタビュー記事やその他解説など良いのですが、ことあらすじに関しては全く期待せず、また信用しないでください。。。私が全部書き直したいぐらいです。。。 ◆この解説本のあらすじはひどいが、もし各話を詳しく知りたいなら、「『大長今』ストーリーガイド」という solcov_b氏の素晴らしいサイトがある。ドラマの解釈や考察など深くされており、ボクは共感するところが多い。solcov_b氏は、当初から映像つきの素晴らしいストーリーガイドを作っていて、チャングムの普及に貢献していたはずだが、NHKからクレームがついて、映像の使用ができなくなったそうだ。一旦中断しかけたが、MBCが公認ブログとしてサポートしたりして、結果このサイトができたそうだ。。。著作権法からすれば確かに違反なのかもしれないけど、ちょっとね〜と感じざるを得ない。。。見て見ぬふりができないほど素晴らしい出来だったということだろう。。。おかげで、更に充実したストーリーガイドができたということですね。。 ◆◆チャングムのドラマ構成◆◆ 第 1話〜第 5話 プロローグ (チャングム子供編) チャングムの面白さはいろいろあるが、その1つは複雑な対立関係にある。善と悪の対決という単純な組み合わせではなく、三つ巴や四つ巴状況での駆け引きや心理が描かれているのが面白い。 また、個人個人がそれぞれ派閥の中に身をおきながらも濃淡や違いがある。多数の登場人物それぞれの性格や個性が明確に描かれており、見事な『人のドラマ』に仕上がっている。44話〜48話のあたりは、下記1〜5の派閥間の戦いや駆け引きが描かれていて見ごたえ十分である。
◆◆キム・ヨンヒョン(???)さん◆◆ --2005.09.17、 9.19記載 さて、この素晴らしいドラマの脚本を書いたのは、キム・ヨンヒョンさんという女性作家であるが、チャングムは彼女が初めて書いた歴史物だそうです。キム・ヨンヒョンさんのインタビューからチャングム誕生の秘密に迫ってみよう。『…』は彼女の発言。
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