2001/01/02

新世紀おめでとうございます。

2001年を祝ってパズルを一題。解答はこちらへ。正解者の発表は当ホームページにて。(〆切は節分)たくさんの解答をありがとう。

2001/01/15現在、植木(佐澤) 寿美、大塚 和彦、三谷 尋見&宰、望月 雄介の皆さんより正解が送られてきました。正解は何種類もあります。

[2001年パズル]
 1から9までの数字9個をその順番に使って2001になる数式を求めよ。括弧・四則演算・累乗が使えます。

2000/12/04, 09 記載

 以前より書いておきたかった事に、「担担麺」のことがあります。本場中国の四川・成都で食べたのはもう2年以上前ですが、その担担麺の美味しかったこと。とにかく、日本の担担麺とは完全に違っていて全く別物でした。一体全体、日本で「担担麺」といわれているのは何なんだろう??どこから来たのだろうと首をひねってしまいます。

[坦坦麺]

 今回、北京に行く機会があり、4軒のレストランで担担麺を食べました。4軒の担担麺はそれぞれ異なっていました。ただいずれにしても日本の担担麺とは違うということです。日本の担担麺にほんの少しだけ近いものから、本場四川に近いものまで様々でした。いずれの分量も少量で、お子様用のお茶碗に入っているぐらいです。

 先ず最初のものは、中国大飯店の左の大通りを渡ったところにある屋上にスライムが乗っかっているようなビルの2Fにある「金山城」の担担麺。四川料理のお店とのことでしたが、重慶の料理のようです。そうめんのような細い麺が、見ても分るとおりの辛いつゆに浸かっています。ゴマの味はしません。器は四川同様に直径12cmほどの小さなものです。

 次は、前門飯店のレストランの担担麺です。この写真は、底にある辛い「たれ」が見えるように、手前の麺をめくっています。最初は「たれ」は見えていません。ここもかなり細めの麺で、食感がむちむちしていますが、皿を使っている以外は、味や構成は四川風です。四川のものよりは辛さが穏やかですが。ほとんど皿といっていい器なのが面白いです。かなり美味しいと思いました。

(追加情報:2001/6月に再度ここで食べる機会がありました。なんと!全く別物になっていました。見た目は同じですが、麺が太くなってボソボソ麺で、「たれ」はこくも無ければ辛さもありません。はっきり言って美味しくありませんでした。他のメニューも味が落ちているように思いました。残念です。)

 写真は取りそこなましたが、「豊澤園」の担担麺はほとんど四川風でした。辛さも今回の中では一番で、麺をすするように食べる(普通の食べ方)と辛さが喉を刺激してむせてしまいます。初めてだとむせて口の中の麺を吹き出してしまう人もいるかもしれません。

 中国大飯店のすぐ側にある「蜀味浪」というレストランの比較的日本のものに近い担担麺。(5元ですので、日本円で約70円くらい。なんという安さ!)ほんのすこしのゴマ風味もあり挽肉ものっていてつゆに浸かっているので。。。「つゆ」はかなりの辛さの中にも旨味のこくがたっぷりとあり、美味しくて結局全部飲んでしまいました。麺は、冷や麦よりやや太めのうどん風で四川風に近いです。

 以上四種類、いかがだったでしょうか?ここで考察!。「担担麺」とは何をもっていうのか?。残念ながら今まで食べた中での共通項は、「辛みペースト(これ以上に詳しく分らないのが残念)をベースにした麺」ということぐらいしか思い浮かびません。(ペーストをベースにしているかどうかの確信はありませんが、、、)

以上、担担麺でした。

[その他の興味深い料理」−おまけ−

「金山城」重慶の火鍋

具はいろいろ選べるのですが、ドジョウ鍋にしました。キノコが入ってます。火鍋というくらいで、火が出るほど辛いです。

「豊澤園」カニスープ

ワタリ蟹などが入ったスープで、洗面器のような器で目の前でグツグツしてます。旨味が実に良いスープです。

「便宜坊○鴨店」ペキンダック(○は火へんに考)

ここの北京ダックは超絶品です。初めておいしい北京ダックを食べました。そのまま食べると、パリパリの触感の中からジュワーと肉汁があふれてきます。

「前門飯店」トウショウ麺

刀で削ぐように作った麺です。椎茸ベースの旨味スープがとてもいけます。

2000/12/01

 本日、このページを作りました。いろいろなんでも、忘れないうちに書いていこうと思っています。とりあえずは最近書いておいたものを載せます。11月に沖縄に行った時のものです。一つは、そもそも大きな副目的の一つであった「沖縄そば」の話と、衝撃を受けた「ひめゆりの塔」のことを書いてみました。

[ひめゆりの塔]

 言葉ではとても語れないほど「すごい」です。沖縄を訪れた全ての人に見て欲しいと思いました。想像を絶する悲劇がそこにはありました。

 沖縄・那覇に行く機会がありました。友人に、レンタカーを借りて観光しないかと誘われて、機動力のなかった私としては、即OKしました。そして、ひめゆりの塔に行きたいのだがと言われて。。。那覇から少々距離もあるため(15kmぐらい)時間がない中で、私自身はひめゆりの塔に行くことは特に考えていませんでした。正直なところ、ひめゆりの塔のことは良く知らなくて、なんとなく戦争の悲劇のひとつという程度の認識しかなかったことも事実です。
 車で30分ぐらいでしょうか、沖縄の南端にある糸満市の国道331号線沿いにあります。敷地には多数の高校生が修学旅行で来ていて、ワイワイキャピキャピやってました。手水所があったので、そこはきちんと手水をしてからひめゆりの塔の前に行きました。なんとなくためらいながらも、せっかく来たのだからと思って、デジカメで取ろうとしたら、電池切れのサインで撮影できませんでした。バッグには呼びの電池があったのですが、もともと躊躇していたこともあり、またこれも何かの啓示かもしれないと思って、結局写真は取りませんでした。
ひめゆり平和祈念資料館が隣にあります。さっそく入館して、展示物を見始めたら、高校生の人波がドバーッと来てとても落ち着いてみる事ができません。「これじゃあどうしょうもないよ。ビデオを貸してもらってやり過ごそうよ。」とのことで、受付に戻って、ビデオを借りる事に。小さなVTR室に連れて行かれて、ここでどうぞとのことでした。
 約25分のビデオで、女子学生・職員合わせて219名が死に至った過程を元ひめゆり学徒の証言を中心に構成されています。その内容には、まさに圧倒されます。看護婦として連れて行かれた戦場の病院で足の切断とその処理をさせられる様子、食べるものもろくにない中での極限の激務、次々と死んで行く同僚、ヘアピンを落として拾おうとして助かったが、目の前で砲弾によって同僚がバラバラに吹き飛んでしまう様子、完全に包囲された戦場で日本軍より彼女達に出された解散命令のこと、この解散命令以降の数日間で犠牲者が飛躍的に増えたこと、逃げ場のない状況で手榴弾で自決する同僚達のこと、アメリカ軍の降伏勧告に従わずにガス弾を打ち込まれた様子などなど。これを17、8歳の女学生が体験させられ、そして多くの命が失われたという事実が強烈に迫ってきます。
ビデオの後も高校生の波は衰えることはありませんでしたが、展示資料を見ていくと、資料の解説をしている女性には、見覚えがあります。なんと!先ほどのビデオで証言していた人ではありませんか。
ある展示室には、亡くなられた人たちの写真と各々の亡くなられた様子が記載されています。直撃弾を受けて爆死、両腕を吹き飛ばされて3時間後に死亡、重傷を負って手当てされているときに砲弾を受け死亡、軍医を呼びに行って行方不明、逃げ場が亡くなり「私は皇国の子女だ」とアメリカ兵に迫って眉間に銃弾を受け死亡などの記載がありました。

 資料館を出て、あらためて「ひめゆりの塔」の前に立ち、その塔の下に当時使っていた洞窟があることに気づきました。あらためて手を合わせ、そして一礼をいたしました。

以上、ひめゆりの塔へ行って何か書かずにはいられませんでした。

(001119記載)

[沖縄そば]

 最近、沖縄・那覇へ行く機会がありました。沖縄ははじめてでしたので、少しでも有意義にと思い、沖縄の情報を集めようとインターネットで探ったのです。ところが、予想以上に情報が少なくてレストラン等食べ物関係はたいした情報が見つからなかったのですが、そのうち、さとなおさんのページにぶつかって、貴重な情報をいただくことができました。

 「すばの細道」を読むと、私も沖縄そばを体験しなければと思わずにはいられません。(そば系は私も大好きなのです。)仕事(出張ですので)の合間に、なるべく食べようとそれなりに計画して、沖縄へと向かいました。空港に着いてみると、なんとホテルや仕事関係の資料はなく(重要な資料ではないのですが)、持っていた資料は、さとなおさんのまとめたレストランのリストと「すばの細道」だけでした。とにかくホテルの住所も分らず、何処が何処やら全く分らないので、タクシーで先ずはホテルへ、そして先ずは「首里そば」へとタクシーを飛ばしたのでした。
 タクシーの運ちゃんにインターネットでダウンロードした地図を示して、「この辺に行って下さい。」とお願い。少し走ると「その地図、なんの地図です?」ときかれて、「インターネットでしらべたんですけどね。」「へー。普通の地図じゃないですもんね。首里の散策ですか?」と聞かれ、「ええま。。。。沖縄そばを食べに行くんです。『首里そば』って知ってます?」と聞いても知らないようでした。「沖縄に来るといつもそばを食べるんですか?」とも聞かれて、「いや、沖縄は始めてなんですけどね。でも、そばのたぐいは好きなんですよ。」「。。。。そうですか???」という調子でした。 さて、近所までやってきて、「このあたりのはずですから住所表示で探してみて下さい。」とのことで。しかし、探してみるものの見つからず、その後さとなおさんの記載をたよりにJAから歩いてみるもののお店らしいものは見つかりません。??。まさか、もう店がないなんて。。。等不安がよぎったり。。実はタクシーにおろされた所はほんとにすぐ近く、しかしお店がお休みだったので気が付かなかったのです。ガーン!お休み。今日は日曜日だ!!。良く読むと、日曜は休みと書いてあるではありませんか。失意のなか、そして急に降ってきた雨の中をとぼとぼとバス停へ向かい、バスで国際通りへと行ったのでした。

 市場好きな私としては、とりあえず様子を見てと思って市場で散策。昼飯抜きですでに午後4時なので、2階のお店で、まづ最初は標準的な沖縄そばが良いのだと慰めつつ一杯頂きました。(さかえ食堂:透明なつゆはだしがきいていておいしかったけど、特筆するほどではありませんでした。)

 夕飯は一緒に食べようと、別便で来る会社の若い連中と約束していました。私のバイブルは言うまでもなく「さとなおさんのガイド」です。夜はここがと思っていた「うみへびのカナ」も日曜はお休みと書いてあるので、日曜休みと書いてない「あんつく」へ行くことにして、国際通りを向かいました。海邦銀行をまがって進み、ちょっと探すと「あんつく」はすぐに分りましたが、明かりがついてない!!扉の前にいってもお店はシーン!!。お休みだーっ!「観光相手じゃないと書いてあったしねー。」となぐさめつつ、ガイドにも載ってる有名な店だけど「ゆうなんぎい」ならここから近いからそこにしよう。と歩いていくと、ガーン!ここもお休み!!
 道でショックを顕わにしていると、タクシーの運ちゃんが、この裏に「シーサー屋」という店がやってるよ、と来て、近くの女の子に「お客さん、お連れして。」と。「今日この辺でやっている郷土料理の所はシーサー屋くらいですよ」と連れて行かれそうになってしまったので、「どうするかわかんないけど。何処なの?」と女の子を振り切りながらシーサー屋の偵察に行ったのですが、どうもいまいち。と、隣に「ふくぎ」という上品そうなお店があるではありませんか。既に4軒もふられているので、もう探す気力はありませんので、ここにしようか。。とお店に入ると、すてきな女将がいて、僕らが始めてと知ると丁寧に解説してくれました。大正解!。料理もやや上品すぎる味かもしれないけど、いずれもおいしく、なかなかのお店だと思いました。

 さて、翌日はコンベンションセンター近くの「そば処さくら」で沖縄そばを頂きました。(つゆはさかえ食堂に比べて、ややにごっていてよりこくがありました。分厚い三枚肉が2枚付いていて、評点としては昨日よりは0.5ポイント上かなと思いました。)

 夜は、今日こそ「カナ」か「あんつく」へと思ったのですが、同行者がヘビは勘弁してくれと懇願されて(東南アジアで接待されてひどい目にあったことがあるとのことで)、なんだかんだと結局先ずは市場で買って調理してもらうことに。「おにだるまオコゼ」をメインに2階の「キラク食堂」でいただきました。オコゼの刺し身はおいしいことはおいしかったけど、身のさばきがいけません。切れない包丁で造ったのか、へたなのか分りませんが、刺し身の切り口に切れがありません。味は良かったのに刺し身としては落第でした。から揚げも、残念ながら妙に濃い味付けがしてあって、素材の味を殺しています。残念と同時にもったいなーと思った次第でした。
 さて、二軒目は「あんつく」へ。。。ガーン!明かりが点いていない。扉には「勝手ながら臨時休業させていただきます。云々」と張り紙がありました。結局、この日はあいていた「ゆうなんぎい」へ行きました。「ゆうなんぎい」はなかなかのお店でした。ここで、飲んだ「イラブー汁」(うみへび汁)は、超濃厚なカツオだしのような感じで、これはおいしかったです。「カナ」のイラブー汁はどんなだろうと思いをはせるのでした。

 一日置いて、今日は帰るという最終日、少々時間を作って、一人相棒も見つかって、いざ「首里そば」へ。なれないバスを乗り継ぎ、やっとの思いで行った「首里そば」はのれんがさがって営業中の張り紙がありました。まさに、バンザイ!!。お店のなかは、普通の家のような感じでとても気に入りました。さっそく、「首里そば」を注文。確かに違います。そばの色、食感、だし、二種類の肉、前2軒の「沖縄そば」とは全然違います。比べものになりません。無理して来た甲斐があったと本当に思いました。

 このあとは、識名園を見てから「てんtoてん」へ行く予定にしていたので、バスで識名園前へ。僕らの前に降りた人がキョロキョロしている僕らのためにわざわざ戻ってきて、識名園でしたらこっちですよ!と教えてくれました。(沖縄の人は皆親切でした。)でも、なにか様子が変です。ガーン!休園日ですって!!!。しかし、すでに多少の免疫はできているので、極端なショックは受けませんが、時間が。。。余る。。。しょうがないので、直ちに「てんtoてん」へ。
 場所はちょっと分かりにくいけど、なんとかお店に入ると、ここも不思議な空間です。でも私は好きです。感じの良いおねえさんが来て、私は「木灰そば」を相棒はさすがに食べたばかりなこともあり、また別の興味もあって「ブクブク茶」と「あまがし」を注文。ここの「沖縄そば」も、別の意味でとてもおいしいと思いました。どちらかを選べといわれれば、私は「首里そば」ですが、相棒は「てんtoてん」のようでした。横にいた先客は、取材のようで、おかげで、女将のブクブク茶の立てる様子なども見せていただきました。お店の紹介がのった雑誌等もたくさんあって、いろいろみせて頂きました。昨日は林真理子さん?も取材で来たとかなんとか。。

 識名園が休みでしたので、時間つぶしに国際通りへ。となれば買物の後で、「あんつく」へ。アー(ガーンではない!)、今日も休みか。。。最後まで、今回の運は生きていました。結局、一日目にいった「ふくぎ」に行って、最後の沖縄料理を軽くいただいて、空港へと向かったのでした。

(2000.11.19記載)

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