『ワンダーベビルくん』レビュー

最終更新日: 2004/03/15 放映データ(総集編スタッフ)追加

総集編時のEDです

　故石ノ森章太郎さんが「生前映像化の準備を進めながら、お蔵入りになっていた幻のキャラクター」を基に、NHKでアニメ化放映された作品です。 基本設定はあったと思いますが、ストーリーは雪室さんのオリジナル色が濃いと思います。

　NHKの『天才ビットくん』という番組内の『ビットランド劇場』という約7分の枠で放映されていますが、本編と特に関係ない内容なのと、OP/EDなしにはさまれているためか、やや不遇な扱いという印象はあります。

　モンスターの国から「イマドキのご時世、モンスターも善いことをいっぱいしなければならない」と人間界に送り込まれたベビルくんだが、いいことと悪いことの区別が全くわかっていないため、「これっていいことだよね？」とワンダーハンマーを使って無茶苦茶をやってしまうというお話です。 雪室さんのテンポの良い脚本と、手抜きの感じられないアニメ制作で、面白い作品になっていると思います。 監督の大森貴弘さんはハネのあるキャラクターに縁がありますね。(笑) 時間の短さを感じさせない内容ですが、できるならもっと長い時間のベビルくんも見てみたかった！

　番組内では『ベビルくん』の放送があるときもあれば、ないときもあり、また時間も定まっていないため、アニメファンの人もちゃんと見ていないかもしれません。 時々総集編もあり、夏休みのスペシャル企画では第1〜12話、春の総集編では13話〜30話が再放送されました。 また、ビデオリリースもあるようですが、レンタル専用の模様です。本放送で見ていない人はぜひ見てみてほしいと思います。

レビュー

第3話「ベビルくん恋をする？　の巻」(2003/04/25放映)

ストーリー: 小野寺家の隣に住むルリちゃんにひと目ぼれしてしまったベビルくん。良太の紹介でルリちゃんの弟になることに成功する。 しかし、ルリちゃんはゲテモノ好きで有名だったのだ。

感想: えー、本当は2話や9話の、本来のはた迷惑なベビルくんを紹介すべきなのでしょうが、やはり当たり前の話でない方が印象に残ってしまいます。 ベビルくんやテンチイといった常識はずれな連中に対抗できるキャラクターとして、ルリちゃんは面白い存在だと思います。
雪室作品ではなかなか見ることのできない「萌えアニメ」のような演出も面白く、爆笑の一編でした。

サブタイトルリスト

　各話のデータソースはNHKの本放送です。原作、脚本、監督以外の制作スタッフは名前が出てきません。

制作スタッフ一覧

　データソースは総集編(全7回)のエンディングによります。一部「天才ビットくん」(アニメ以外)のスタッフが入っているかもしれません。

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