[件名]特定外来生物等の選定について
[宛先]環境省自然環境局野生生物課
[氏名]財団法人日本野鳥の会自然保護室 金井 裕
[郵便番号・住所]日野市南平 2-35-2
[電話番号]042-593-9871
[FAX番号]042-593-6872

[御意見 1]
1 意見の対象となる種
 インドクジャク

2 意見の要約
 防除事業の実施を望む

3 意見及び理由
 インドクジャクは、生態系へ顕著な影響が認められているが、影響が生じている地域が限定的として、特定外来生物への指定はされず、要注意生物となった。影響があることが明白であるので、生息している地域においては国の責任で防除を実施すべきである。また、影響についての情報が八重山諸島に偏っているが、鹿児島県薩南諸島の硫黄島においても高密度で生息しているので、対応すべきである。

[御意見 2]
1 意見の対象となる種
 ヒゲガビチョウ

2 意見の要約
 追加指定の検討を望む

3 意見及び理由
 特定外来生物に指定されているガビチョウ類と近縁のヒゲガビチョウについて、四国で繁殖記録がある。現在は未判定外来生物であるが、特定外来生物に指定して、早期に防除を実施するべきである。

[御意見 3]
1 意見の対象となる種
 コブハクチョウ

2 意見の要約
 追加指定検討を行なうべきである

3 意見及び理由
 コブハクチョウは、日本産鳥類であるとして外来生物法の指定対象種とされていないが、日本鳥学会の目録では人為導入繁殖種であると明記されている。外来生物対策を行なうことが求められているラムサール条約登録地でも生息数が増えている種でもあるので、特定外来生物に指定して防除を進めるべきである。

[御意見 4]
1 意見の対象となる種
 インドハッカ

2 意見の要約
 追加指定検討を行なうべきである

3 意見及び理由
 インドハッカはIUCNのワースト100にもとりあげられている種でありながら、自然飛来の可能性もあるとして検討対象から外された。偶然や事故の自然飛来は、自然分布拡大の一形態であるが、人為的導入とは明確に区別すべきものである。追加指定の検討を行なうべきである。