〜点火系のささやかなチューンです〜


先日、カメラの修理の本を読んでいたら、「クラシックなカメラのシャッター羽の動きが悪くなった場合に、細かい鉛筆の粉を、シャッター羽に塗布する」というアイディアが書いてありました。プロは二硫化モリブデン粉末を使うらしいのですが、素人には入手が困難なため、2Bの鉛筆の芯をラシャ紙に擦り付けて作った鉛筆の粉を使うというものです。これを読んでいて、ハタと閃きました。

「鉛筆の粉は炭素粉なので、電気がよく流れます。そこで、プラグコードのプラグキャップのねじ込み部分に鉛筆の粉をつめ込んでみてはどうか?」

私のシェルパは、レジスターなしのプラグを使用し、さらにプラグキャップのレジスターも抜いて(代わりに同じ形状のアルミの棒をいれて)あり、極力点火系から抵抗分を排除した仕様になっています。プラグキャップのねじ込み部分は、電気的にはあまり接触状態が良いとはいえません。そこで、炭素粉をつめこむことで接触面積を増大さえ、すこしでも抵抗分を減らそうという考えです。

レジスター排除(プラグ交換、プラグキャップ改造)とセットで行えば、必ず低速トルクの増大が体感できるはずです。鉛筆チューンのみでの効果は?ですが、抵抗値は間違いなく下がっていることと思います。テスターで計ってみたいところですが、点火コイル側を取り外すことが困難だったために測定は諦めました。

2002/10/20