以下は、20世紀末ごろのお話ですが、このブリロン今でも素晴らしい音で鳴っています。
我が家の宝物的な存在です。

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 ブリロン改造記 (世界初の改造詳細レポートかも)

私が愛用しているスピーカーは、オーディオフィジック社製の小型スピーカー「ブリロン」です。
長年愛用してきたYAMAHAの名器とも言えたYAMAHA NS−1000Mをあっさりと手離せさせた、このちっちゃなスピーカー。
実は、改造に改造をしまくり、内外観ともオリジナルとは相当違ったものになっています。
当然、音も変り個人的には、より現代的なスピード感のある音になってきたと思っています。
ということで、私のブリロン改造記をご紹介します。

(0)ところでブリロンって何?
(1)なんで改造しちゃったんだ!?
(2)内部配線改造(その1)
(3)内部配線改造(その2:複線化工事)
(4)スーパーブリロン/並ブリロンの改造対決
(5)CR改造(パチンコじゃないぞ!)

(0)ところでブリロンって何?

ドイツのメーカー、オーディオフィジック社が日本で最初にデビューさせた非常に小さな、本格オーディオ用のスピーカーです。
ヨーロッパではSTEPという名称で販売されています。
私が使っているのは、その初期型 BRILON 1.0 というタイプです。
高さ330mm、幅140mm、奥行き230mm、質量5kgと小型で使っているスピーカーは、
ウーハー直径が100mm、高音用のツイターが19mmのアルミドームで3.5kHZでクロスオーバーしています。
インピーダンスが4Ω。再生周波数60〜25,000Hz、最大入力60W。最大の特徴として専用の脚が付属していることです。
ちなみに定価は、セット28万円。(有)スキャンテックさんが輸入元になっております。

ブリロンについてもっと詳しく知りたい方は、こちらへどうぞ ⇒  http://www.aanvilaudio.u-net.com/ap_step_1.htm 
(ついでにLUNA(ルナ)も見ておいてください。私が使っているサブウーハーです)

なぜ、こんなに小さくて高いものを買ったのか・・・・  これは、一言。その音の素晴らしさです。
以前に一生使おうと思って、清水の舞台から飛び降りるつもりで買った YAMAHAのNS−1000M
という、これまた素晴らしい音の持ち主を、実にあっさりと引きずり下ろした音を持っています。
聞いた人が皆惚れこむ音と高くても買いたいと思わせるだけの実力を持ったスピーカーと断言できます。

ちなみに、私の周辺にはブリロン愛好者が5人おりますが、内一人も1000Mユーザーでした。
別の一人は、セット300万以上するウイルソン・オーディオ社のWATTSという素晴らしいスピーカーを使っていますが、
唯一聞ける小型スピーカーとして常用されております。

そんな素晴らしいブリロンですが、さらに良くする為に私達は、惜しげも無く改造しまくっております(^^;
何故? そんな風に思う人がいると思いますので、その辺も含めて紹介していきますね。

下の写真は、20世紀末時点でのブリロンの使用状況です。(写真はクリックすると大きいサイズで見れます)

room1.jpg (66196 バイト) 部屋の長手方向のほぼ真中付近にセットしてあります。これも訳あり、理由は別途。 

今回は、特に触れませんが、実は、脚も違っています
オリジナルの脚ではなく、教祖さまの会社が製作納入している特製の脚を使用しています。
オリジナルは、角パイプをボルト締めしたものですが、こちらは無垢の鉄棒と肉厚の角パイプを溶接したものと思ってください。
これだけでも、オリジナルよりう格段に良い音になります。

(1)なんで改造しちゃったんだ!?

org_wire.jpg (58029 バイト) その答えは、この写真(オリジナルの内部構造)にあります。わかりますか?

こんなに小さいのに、何故こんな音が出るんだ!!!???
そう思って中を見たくなるのは、普通の人の普通の感情ですよね???!!!
私達もごく普通の人間なので、当然のごとく中を開けてみたんです・・・・・

そしたら・・・・ ウッソー!!  信じられませんでした。
細くて、しかも硬い単線一本でスピーカーが接続されているんです。
最近の国内オーディオ雑誌のケーブル記事に毒されつつあった私達としては、放置できない貧弱なモノが目の前にあったのです。
そのまま蓋をして使いつづけるなんてエンジニア&パイオニア精神に欠ける事はできませんでした。
各自各様に改造
を始めたのは言うまでもないことだったのです。

(2)内部配線改造(その1)

私が最初にやった改造は、とにかくその細い線をまともなものにすることでした。
接続端子の裏側の線を交換すれば良い・・・と単純に考えてやったのですが、ここに後戻りできないようにさせた悪魔?が潜んでいたのです。それは信じられない接続ターミナルの構造にありました。

connect.jpg (43732 バイト)オリジナル状態の写真を取る前に改造してしまいましたので絵(汚くてごめんなさい)で説明します。
 
私の(初期型の)ブリロンは、スピーカーターミナルが箱の裏側の板に直付けだったのです。
ターミナル金具の先がネジになっていて、裏側からナットで直接締め付けてありました。
問題は、その先、スピーカへ行くワイヤーが直接ネジ部分にハンダ付けされていたのです。
どうしようかと悩みながらいじっていたら、突然ワイヤーがプツンと切れてしまったのです・・・ガーン!!


ブリロンは、上の写真に見えるように箱の中央付近にバッフル板と平行にもう一枚の板があります。
内部アコースティックレンズと呼ばれるものですが、そこには大小38ケの穴が開口しており内部の定在波の発生を抑制しています。
こいつが邪魔になって半田ごてはおろか、ナット回しさえ入らないのです。

さらに悪いことに、締め付けナットが緩んでしまい、ターミナルとして利用することもできません。
ドツボにハマッタ状態・・・普通は、メーカにごめんなさいして修理依頼の世界です。

しかし、頭にきた私は、嘘です、冷静に考えたつもりの私は、こういう状態になったら、メーカーだって手が出ないはず、
ターミナルを壊すしか手はないはず。ということで金鋸でターミナルのボルトそのものを内側から切断してしまいました。

ここまで行くと度胸がつきます。ターミナルは諦め、接触抵抗を考えなくて良いケーブル直付け方式にすることにしました。
しかし、手元には短くなったものの銅削りだしの立派なターミナルの残骸が・・・・ こいつを使いたくなり、壊しついでに裏板に
ドリルで小さめの穴を開け、先ほどのターミナルをねじ込みサブターミナルとして利用することにしました。
裏側出来あがりの状態が下の写真です。

conect.jpg (34861 バイト)もはやメーカー保証なんてあり得ない状態になったブリロンの裏側。ケーブルが貫通している部分が元のターミナルがあった部分です。貫通部は、この後ホットメルトで完全密封しました。
使っているスピーカーケーブルは、日立電線のメルトーンシリーズの最太ケーブル。MTSX−255。
まるでピンクのホースが繋がっているように見えます。

 


haisenset.jpg (47485 バイト)改造後の内部配線。接続は、上のポンチ絵を見てください。この時は、スピーカーに行くワイヤーは、まだ1本でした。 

 

 

cr_orig.jpg (50869 バイト)コンデンサーと抵抗を使っただけの簡単なオリジナルのネットワーク。新しいケーブルを接続した状況です。
ボックス天井に直接接着されていました。

 

 

1stkaizou.jpg (41109 バイト) 吸音材をオリジナルと同じ状態に戻し、ケーブルを引き出しています。

inkaizou.jpg (51894 バイト) 作業中の写真です。一台終了、手前のを配線中です。ハンダは高級銀入りハンダを使用しています。

setend.jpg (53255 バイト) スピーカー結線終了。

さて音はどうなった!!?? ⇒ 何とも妙な気分で聞く音はねえ・・・良くなったのかも知れない・・・

(3)内部配線改造(その2:複線化工事)

wire_add.jpg (52989 バイト)綺麗な音になったようなかんじがするものの今ひとつ、何かが足りない。上品過ぎるのか・・
そう思った私は、改造したてのブリロンを再び開けました。やったのは、ケーブル断面積の拡張。
30芯位の6NのOFCケーブルをパラに走らせました。
スピーカーの端子が幅3mm程度の幅しかなくて、えらく苦労しました。

さて音はどうなった!!?? ⇒ 音にエネルギー感がついてきた感じ。これはいいぞ! というわけで
こいつを聞きつつ、仲間に「音がよくなったぞ!」とPRしました。これが2回目のドツボを招きました。

(4)スーパーブリロン/並ブリロンの改造対決

私の後にブリロンを買ったKさん。但し買ったのは、10万も高い「スーパーブリロン」です。
彼は、ピッコロネットでも有名な自作&改造派。当然彼も新品のスーパーブリロンを壊しながら(ウーハー飛ばしたり)改造を加えていました。彼は、銀メッキの硬質銅線にワイヤーを変更し、ネットワークのコンデンサー、抵抗とも高級タイプに変えていました。当然のように聞き比べの話が持ち上がり、我が家が決戦の場になりました。

buri_hikaku.jpg (31239 バイト)外観対決。当然ですがスーパーの勝ち。私のは、ネームプレートすらついていません。 
ボックスの素材も違っており、スーパーの方が硬い材料です。

箱の材料が違うくらいで・・・・  と思いたかったのですが・・・
勝負は、明らかにスーパーブリロンの勝ち。何故だー!!! がドツボを深くします。

勝負中?の状況写真です。比較試聴と言えども分解比較は必須です。

sburi_tw.jpg (49180 バイト)  tw_up.jpg (45553 バイト)    当然、分解して内部の比較も行ないました。箱の材料の違いがわかりますね。
左がスーパーブリロン、右が私の並ブリです。使っているツイター(高音用スピーカー)は同一でした。

hue_woo1.jpg (50485 バイト)  私のウーハーを横から見た図です。さすがにウーハーは違いました。磁気回路とダンパーが違いました。

  kinga_cr.jpg (41024 バイト) 

Kさんのターミナル。スーパーブリのターミナルは、並ブリの学習効果?か、きちんとサブプレート
がついており、簡単にメンテできるようになっています。しかもバイワイヤ対応。
ネジに直付けされている大きなコンデンサーが彼の改造のポイントです。

 

さて音はどうなった!!?? ⇒ 低音の違いは仕方ないけど、同じユニットを使っているのにスーパーの方が音が澄んで伸びている。これは許せん!!! ちがうのは何じゃ!! コンデンサーと抵抗・・・・

(5)CR改造(パチンコじゃないぞ!)

ということで、最初は、Kさんのスーパーブリロンについていた部品を貰い交換してみました。
その効果が著しい!! そうなるとさらに音がよくなったというKさんの交換した部品と同じにしたくなるのが人情?

早速同じコンデンサーと抵抗に変更しました。投資金額、約5000円です。コンデンサー1個が2000円以上しました。
メーカー : ASC 型番 X335 2.2μF

改造の詳細と結果は、ちょっと長いので、その日のピッコロの書き込みを使って紹介します ⇒ こっちね

new_cr_tw.jpg (48243 バイト)  変更後。コンデンサーは、ボックスに接着固定。  

tw_kai.jpg (46892 バイト)
ついでに・・・外観も改造
ツイターの前についていたディフューザーと言う名前のドーム破損防止部品も撤去。

  目の前の柵が取れて外観もスッキリ、音もスッキリしたのは、気のせいもありますね(^^) 

 

Oldparts.jpg (24689 バイト) 撤去されたオリジナル部品 
 
 左上: ブリロン1.0についていたネットワーク 
      水色 PHILIPS 373MKT 2μ2K 100V  緑 : 63−U WIMA 0.033
 右上: スーパーブリロンについていたもの ERD 2.2μF
 下   : ツイターについていた保護カバー


というわけでブリロン改造なんとか終了。

恐らく世界で一番良い音でなっているに違いないと信じつつ?毎日安心して音楽に浸っております。

でも良い子の皆さんは、決して真似をしないように! 少しくらい音が悪くてもガマンしておきなさい! (^_-)

======================  以上は、20世紀、世紀末の頃のお話でした。 ===================

などと言いつつ、その後もウーハーに妙な液体 (失礼! プラクトサウンドシステムの「マエストロ」です。)を
多層塗り(ウーハーのセンターキャップに10回塗り)したり、内部配線をオーグラインに変更したり・・・
いろいろとやってます(笑)
その後も様々な手を入れ、周辺機器も変わりましたが、今(2005年9月)も我が家のメインとして活躍しています。

ブリロンは、その後2.0も発売されましたが、1.0も不滅のものと思います。