普通詰中将棋のルール


詰中将棋で使用される駒、駒の動かし方は、中将棋と同じです。ちなみに盤は12×12です。 駒を取ったら持駒に出来ず、使い捨てとなります。 駒の種類、動かし方は略。他サイト等を参照して下さい。赤字:2020年1月1日補足

  1. 攻方(特に断りがない限り自陣・十二筋側=先手側)が最初に手番があるとする。
  2. 攻方の手は必ず王手(*注意1)であること。
  3. 攻方の手はあらゆる玉方の手を考慮した上で、最も早く詰めることの出来る手を選ぶこと。
  4. 受方(特に断りがない限り敵陣・一筋側=後手側)は、必ず王手を避けること。王手を避ける手段がなくなった時点で詰みとみなし終了。
  5. 受方の手は、攻方のあらゆる手段を考慮の上、詰みを避けられるか、詰む場合でも最も手数の長くなるような手を指すこと。
  6. 千日手は攻方の負け。(日本中将棋連盟のルールでは同一局面4回目で千日手だが、当ルールの場合、回数は関係なしとする。)
  7. 初手の獅子(足のある)取りは、直前に指された相手の手を推測して明らかに先獅子が成立している場合は行うことが出来ない。

以上のルールに基づいた上で、ある詰中将棋の図面に対する詰め手順を探し出す作業を「詰中将棋を解く」という。

また、攻方の玉、太子が登場する詰中将棋もある。その場合、手順の過程で攻方の玉に王手がかかったときは、王手を避けながら相手の玉に王手をかけなくてはいけない。その他は上記ルールと同じです。


創作上の注意

  1. 双玉型の詰中将棋は、中将棋の初形から合法な手を重ねてたどり着ける図であること
  2. 単玉型の詰中将棋は、攻方の玉、太子が存在しないことを除き、上記1の如く不自然な配置がないこと。

*注意1

詰中将棋の場合、玉と太子が2つ存在する場合があるので王手の概念が普通の詰将棋と若干異なる。 玉と太子が2つ存在する場合は、次のような条件の手を指す。

  1. 玉と太子のどちらかを取り、どちらかに王手をかける。
  2. 獅子、飛鷲、角鷹などで玉と太子を2枚一度に取れる王手をかける。
2のところでは単に玉と太子のどちらかを取れる王手ではダメ。 つまり、相手が放っておくと次に玉も太子も存在しなくなる(相手の負けが確定する)手でないといけない。 双玉型の場合で攻め方の玉や太子にも同じことが言える。次に攻め方の玉も太子も両方取られてしまうときは、 それを避けて相手に王手をする。(別の言い方をすれば、太子(玉)が取られなければ、玉(太子)を捨てる手を指しても 構わない)


              戻る