田口山 引乗寺(津山市上田邑3679)

本尊 阿弥陀如来

縁起
本尊阿弥陀如来は遠く千四百余年の昔、佛教伝来の砌り、百済の聖明王の献じた佛像を蘇我蝙蝠の臣に賜いしものと作陽誌等の古文書に記す。当山は往古寺坊十二ヶ寺を存し、寺城山と合す。蝙蝠の臣蘇我を改めて田口氏と為し、貞観年中美作の地上田邑に寺院を建立、阿弥陀如来と号す。平成十八年、田口薩摩守光政によって堂宇の修造が加えられ、光政亡き後、性氏を以って田口山とし、法名引乗寺殿を以って寺号を改む。永録年間、戦乱の災に本尊阿弥陀如来損傷を破る。故に像今肚腹内に蔵すと伝う。

年中行事

一月一日〜三日 初詣会
八月十七日 施餓鬼会

高野山真言宗美作八十八ヶ所霊場会発行『高野山真言宗美作八十八ヶ所霊場』より