成徳院(岡山市円山790)

本尊 釈迦如来、如意輪観音

縁起

臨済宗の寺で、寺記に「寛政十一年円山村曹源寺先住職三舟資金を以隠居宅を建て置し故に該寺住職世々譲与して則現今に至る。」と見える。曹源寺関係の寺ではあるが、他の塔頭寺院とは異なり、寛政十一年(1799)に曹源寺の先住三舟和尚自分の隠居寺として建てたもの、その性格が代々続いて明治に及んだ。
この寺はもと「収雲院」と称していたが、同じ円山に盛徳院という曹源寺傘下の寺があり、元禄十一年の創立で寺領三十石の寄進を受けていた。維新後寺領を失い衰微したため、明治二十五年三月、収雲院へ合併し、寺号を改めて盛徳院とした。