帝釈山 日正寺(赤磐市町苅田698)

本尊 日蓮上人尊定の大曼荼羅

縁起

 帝釈山日正寺は、県道からやや離れた町苅田の東部、砂川のほとりにあり、昭和二十八年五月十六日に単立寺院として認可された日蓮宗の寺院である。
 日正寺はもともと、真光寺の隠居所であったと伝えられている。それが江戸時代寛文年中の寺院淘汰により、真光寺は廃寺となり、隠居所だけが残った。その後、檀家の人々が日応寺に願い出、この隠居所を日応寺の出張所にしてもらい最正院庵寺と称した。
 昭和25年十月、住職大野学正が赴任し、寺院設立の準備が進められ、昭和二十八年五月十六日、単立寺院として認可され、帝釈山日正寺と称するようになった。
 建物は明治三十五年建立の帝釈堂があったが、昭和三十四年新たに庫裏、昭和四十二年四月に本堂がそれぞれ建築された。
 檀家は赤坂町町苅田、大苅田、山陽町西中その他合わせて190戸である。
 境内には「太石弁財天、天保十二年」と銘のある石碑、「南無妙法蓮華経日□大士 安永四年十月十三日」と刻まれた題目石がある。 

建物

・本堂  昭和四十二年建立
・庫裏  昭和四十五年建
・書院  昭和五十一年建