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31.6年2組なぞめいて−短編小学校5− 32.6年3組さらばです−短編小学校6− 33.やなやつ改造計画 34.うちのクラスに天才子役−短編小学校neo1− 35.うちのクラスに日本代表−短編小学校neo2− 36.カフェ保健室 37.うちのクラスに魔法使い−短編小学校neo3− |
【作家歴】、秋の大三角、雨のち晴れところにより虹、ドラマデイズ、乙女部部長、今夜も残業エキストラ、想い出あずかります、海岸通りポストカードカフェ、恋愛映画は選ばない、劇団6年2組、連れ猫 |
時速47メートルの疾走、風船教室、空色バウムクーヘン、赤の他人だったらどんなによかったか、ひみつの校庭、ロバのサイン会、いい人ランキング、忘霊トランクルーム、南西の風やや強く、昨日のぼくのパーツ |
イモムシ偏愛記、トリカブトの花言葉を教えて、雨女とホームラン、強制終了いつか再起動、階段ランナー、恋愛問題は止まらない、5年1組ひみつだよ、5年2組ふしぎだね、5年3組びっくりだ、6年1組すきなんだ |
| 「6年2組なぞめいて−短編小学校5−」 ★★ | |
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シリーズ第5弾。 今回は、不思議なこと尽くし。 仕掛けのある不思議なこともありますが、本当に不思議な出来事も多い。 それだけに、本シリーズの中でも特に本短編集には惹きつけられます。 その中で、本短編集の特色と言えるのが、雨佐木(うさぎ)小学校へ行く途中にある<雨佐木池>の存在。 その池、時々いたずらを仕掛けてくるのだという。 登校初日にそのいたずらに巻き込まれた転校生を描くのが、冒頭の「転校初日」。 そしてそのいたずらの真骨頂と言えるのが、最後を締める「池の底」。 こんな池が近くにあったら、小学生たち、さぞ楽しいことでしょう。 新しい駄菓子屋?という<最強屋>絡み2篇も面白い。 最初の「最強屋」も楽しいですが、次の「らくがき」には心をくすぐられますねぇ。 “本格猫語”翻訳アプリの「ネコとしゃべる」も愉快の極みですが、その一方、「侵入者」には胸をジ〜ンとさせられます。 転校初日−山田文乃のはなし/大事なこと−今宮孝見のはなし/穴−川近恭弥のはなし/ネコとしゃべる−三橋由来奈のはなし/発明したら−秦俊明のはなし/未来のお仕事−星井静のはなし/窓から見えたのは−小松沢新のはなし/最強屋−隆島旺介のはなし/らくがき−渡瀬名由香のはなし/回覧板−長久礼哉のはなし/けん玉キング−久米正孝のはなし/引き出し−橘千亜希のはなし/侵入者−藤木竜喜のはなし/ピーマンの家−大清水円加のはなし/池の底−白川祭月のはなし |
| 「6年3組さらばです−短編小学校No.6−」 ★★ | |
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“短編小学校”シリーズ最終巻、の筈。 6年生となれば当然にして視野に入ってくるのは、卒業。 ただし、本巻の6年生たちにとっては、卒業だけでは終わりません。彼らが卒業するのと合わせて浜島第一小学校は廃校、浜島第二小学校に統合されるのですから。 廃校の理由は、海岸が縮小しつつあり、海の傍にあって危険という判断から、山の上にある第二小学校に統合という次第。 概ね、別れに関わるストーリーが多い。 でもそこには、これからに向けた成長があり、未来への道があります。そんな処が嬉しい。 “同調圧力”は嫌いだと先生が語る「ゆれた?」、外国からの転校生との触れ合いに学ぶ処がある「ハッピー・ホリデーズ」と「カンタンアイテラス」、似た趣向の「変える!」が印象的。 また、「これが最後」、「答辞」&「さらば! 学校」の3篇は文句なく楽しい。 あと一年−渡良瀬真のはなし/行方不明−井森唯のはなし/わたしだけの−高橋ナズナのはなし/旅のとちゅう−一本松悠斗のはなし/ゆれた?−菅原愛夏のはなし/台風が連れてくる−西浦葵のはなし/こんにちは、さよなら−会本隆太のはなし/ゼッタイ−中川美生のはなし/おかえり−清水乃亜のはなし/ハッピー・ホリデーズ−ソフィア・グリーンのはなし/変える!−石田隼人のはなし/これが最後−新庄翔のはなし/カンタンアイテラス−川上香央のはなし/答辞−加納愛花のはなし/さらば! 学校−寺尾寛人のはなし |
| 「やなやつ改造計画」 ★★ | |
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児童向け作品だからといって軽視すること勿れ、の典型例と言いたい作品。 題名に惹かれて読んだのですが、予想した以上に素晴らしい、中学生たちの成長譚。 題名から単純に、どんな嫌な奴がいて、それを変えようとどんな計画を立てるのだろうと思って読み始めたら、何のことはない、「やなやつ」とは主人公自身のことでした。(笑) 主人公は京座木光也、中学二年生。 市会議員である伯父から自分の後継者にならないかと冗談半分に言われてその気になり、まずは生徒会長に立候補してみようと思いつく。ところが、友人のヤナギ(大柳朋則)から、おまえみたいな「やなやつ」が生徒会長だなんてと言われてしまう。 幼馴染みのモリリ(森莉乃)が選挙対策委員長を引き受けてくれたことから、ヤナギと三人で、生徒会長に当選するにはどうしたらいいかと検討し始めることになります。 いろいろな意見や行動があったり、様々なトラブルや事件に関わったり。 それらが、決して中学生だけのことではなく、大人の世界にも通じる事柄であることが面白く、注目に値します。 さて、生徒会長選挙の行方は? そしてその後の光也は? いつの間にか光也、結構「いいやつ」になっているではありませんか。 そんな成長ぶりも、中学生らしく、頼もしく清々しい。 いろいろ問題を起こして渦中にいる大人たちにも、是非見習ってほしいと思う処です。 お薦め。 改造計画スタート/改造、その後 |
| 「うちのクラスに天才子役−短編小学校neo1−」 ★★ | |
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“短編小学校”シリーズ、No.6まで刊行されてこれで完結と思っていたら “neo”シリーズが新たに始まるらしい。 本作は、6年A組のクラスに、人気のTVドラマに出演している有名子役=鳩小路力輝(りき)が転校してきて、皆が大騒ぎ、という15篇。 同級生14人それぞれが、力輝との関わり、力輝について知ったこと等々を語っていきます。 有名子役だからといって特別な人間ではない、でも自分たちの思いも寄らぬ努力を力輝はしているんだ、ということに気付いていきます。 その点では、力輝にとっても、彼を迎え入れたクラスメイトたちにとっても良いことばかり。 このクラスでは双方ともうまく行きましたが、必ずしもそれが当たり前ではなかったらしい。 いずれにせよ、力輝もクラスメイトたちも気持ちよく、十分楽しめました。 転校生が来た−鷲島雄飛のはなし/これが天才−松葉美海のはなし/マネージャーさん−猪田裕太郎のはなし/通行人A−磯崎建太のはなし/待って待って−岬奈帆のはなし/走る!−本田雅のはなし/あきらめない人−麻井辰城のはなし/悪口−水池朱音のはなし/あの人の正体−潘俊広のはなし/異変?−篠木諒のはなし/相手はだれ−前田見春のはなし/まちがえた−貝塚多生のはなし/目の前で−佐々木祥太のはなし/届かなくても−柳ミナのはなし/舞台あいさつ−小路力輝のはなし |
| 「うちのクラスに日本代表−短編小学校neo2−」 ★★ | |
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“短編小学校 neo”シリーズ第2弾。 6年2組、今度の転校生は松見進ノ介くんは、卓球の東アジアホープス国際大会の日本代表選手。 同級生となった小六生たち、それぞれ学校において様々な思い・悩みがあり、松見くんにいろいろと聞いたりするのですが、それに対する松見くんの回答に松見くんのモットーが織り込まれています。そのどれも、極めて明瞭、かつ決然としていて面白い。 とはいっても、松見くんも完全ではなかったことがわかるのが終盤の篇。 同級生たちが松見くんのためにといろいろ工夫し、松見くんを立ち直させるきっかけになるという展開が、楽しい。 これぞ小学生の、健やかな友情&成長物語! 楽しく気持ち良い連作ストーリーです。 雑誌のあの子−佐々木乃音のはなし/勝負したい!−石渡潤のはなし/へたくそ−井丸周弥のはなし/あっという間−得田ミサのはなし/時間どろぼう−泉龍久のはなし/学校がすき?−宗光起のはなし/選んだものは−市澤南子のはなし/遅刻かな−田久保琉運のはなし/夕方の病院−船岡美美のはなし/会えたけど−大宮亜衣のはなし/二度目の作文−沢麻琴のはなし/お願い−阿久津空のはなし/鬼コーチ!?−中園佳のはなし/大会の日−木沢奈帆のはなし/そして気づいた!−松見進ノ介のはなし |
| 「カフェ保健室」 ★★ | |
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横浜の路地裏にあるカフェ、その店名は“カフェ保健室”。 えっ、「保健室」ってそこはいったい何? ひっそりと佇むそのカフェ、ドアを開けると、長く教員を務めてきたという店主の老女が「どうぞお入りになって」、と優しく客を店内に誘ってくれます。 たくさんの種類の紅茶に、客がカップを選べる店。・・・そうそこは、屈託を抱えた客たちが、息をつける場所なのです。 訪れる客たちは、子どもの頃に学校の先生から教えられたことをずっと忠実に守ってきた。ところがふと気づくと、そのことによって自分が追い詰められていたり、窮屈になっていたり、不自由になっていつことに気づきます。 先生の教えは、もしかして誤っていたのか? 店主は客たちに優しく応えてくれます。成長することによってちょっと修正が必要なだけ、と。 カフェのネーミングが楽しいですし、テーマも興味深い。 子どもの頃に教わったこと、成長するにつれて自分なりに修正していくのが普通と思っていましたが、それをしない各篇の主人公たちは、生真面目というか、不器用だったのでしょう。 そんな人たちが正直に愚痴れる場所って、大人になるとそうはないのかも。そんな彼らが癒される処、それが“カフェ保健室”。 大人のための寓話集、という気もします。気持ちの良い連作。 第一話:竹田、新卒先でも転職先でも板挟みに・・・ 第二話:権藤、定年退職したところ暇を持て余し・・・ 第三話:亜優子(高一)、夢を叶えたいとオーディション・・・ 第四話:金柴、恋人に求める条件は嘘をつかないこと・・・ 第五話:実桜、親友のためと直言したら、仲間外れに・・・ 第六話:店長、教員時代、教え子への対応をずっと悔い・・・ 1.だれとでもなかよくしましょう/2.目上の人を尊敬しましょう/3.ゆめをもちましょう/4.うそをついてはいけません/5.相手のことを考えましょう/6.整理整とんをしましょう |
| 「うちのクラスに魔法使い−短編小学校neo3−」 ★★ | |
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“短編小学校 neo”シリーズ第3弾。 題名にある「魔法使い」、誇張あるいは譬えといったものだろうと想っていたのですが、まさか本当に<魔法使い>が登場するとは! これって、ファンタジー作品への突然変異? 5年生のクラスに転校生、ただし一年間限定なのだと。 その理由は、六年生になったら丘の上にある<葉隠学舎>に入学するからだという。 その葉隠学舎の名前を聞いたクラスメイトたちが興奮、あそこは魔法使いを育てる学校で、小六から入学を認めているのだと。 その転校生である立華コモモが説明するには、生徒には<魔法使い>と<一般人>がいて、その違いは魔法の能力差。 魔法使いの子たちは各地の初等科に1年から4年12月まで通い、一年間魔法を使わない修業をするだと。 大した魔法は使えないという転校生を迎えて、クラスの子たちはそれぞれどんな反応を見せるのか。 おっと、魔法を使えるのは立華コモモだけ?という疑問も。 短編小学校シリーズ、それぞれ楽しい作品ばかりですが、魔法使い要素が加わった所為か、それらの中でも群を抜き、ワクワクするような楽しさがあります。 当然にして、“ハリー・ポーッター”を思い出しますよねぇ。 魔法使いに憧れても、魔法使いになることが必ずしも良いとは限らない、という落ちが心憎いです。 いやー楽しかった。 魔法使い二人のキャラに、何といっても惹きつけられます。 一年だけ−石井隆のはなし/アイドルみたい−糸田麻美のはなし/あやしいぞ−田辺幸雲のはなし/誕生会−荘順菜のはなし/わたしも?−行徳優雨のはなし/行ってみた!−ルカ・ウィリアムズのはなし/他者のために−泉川協のはなし/バレちゃった−美戸浜愛良のはなし/あぶないっ!−木藤友太朗のはなし/だれなんか−成瀬凪早のはなし/正しいこと−井田川里穂のはなし/許せないよ−片山敬のはなし/さそわれて−乃島ミオリのはなし/さびしいけど−深沢朝日のはなし/魔法のチカラ−立華コモモのはなし |
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