安田夏菜(かな)作品のページ


兵庫県西宮市生、大阪教育大学教育学部卒。2013年「あしたも、さんかく」にて第54回講談社児童文学新人賞佳作入選。19年「むこう岸」にて第59回日本児童文学者協会賞、第12回貧困ジャーナリズム大賞特別賞を受賞。

 


                    

「おれたちはギロンする ★★


おれたちはギロンする

2025年11月
静山社

(1400円+税)



2026/01/09



amazon.co.jp

小六の鈴木陽太が地元のフリーマーケット会場で出会ったのは、議論好きな同学年女子の海野芽衣

家を出る前に親と言い争いしたという陽太の話を聞いた芽衣、その是非について議論しよう、と持ちかけてきます。
結果はというと、陽太の惨敗。

まぁ、議論大好きでいつもそんなやり取りをしている子と、不慣れでいきなり議論することになった陽太では、陽太が敵わないのは無理もないところ。
それでも、陽太にとってプラスとなることもあったようです。

“議論好きのレアキャラ女子”という芽衣のキャラクターも面白いのですが、陽太、いい奴だなぁ。
惨敗してもへこたれず、また芽衣の議論の相手を務めているのですから。

芽衣と陽太の間で何度も議論が繰り返されるのですが、それだけで終わらなかったのが、本作の良さ。
さて、最後に陽太は、誰と、何について議論するのか?
そこには現代の子どもたちの大変さが垣間見えます。

児童向け作品ですが、大人が読んでも十分面白いですよ。


プロローグ.成風フリーマーケット/
1.寝ころんでいる親をまたぐのは、是か非か/2.知らないおばあさんに、バス代を貸すのは是か非か/3.子どもでも、髪を染めてよいのか/4.夢は持つべきか、持たざるべきか/ブレイクタイム.手芸王子がやってきた/5.キャラを使い分けるのはアリか、ナシか/
エピローグ.おれたちはギロンし続ける

       


   

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