●「甘い記憶 6
Sweet
Memories
」● ★ |
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2008/08/31
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本書は、森永製菓会社が実施した「森永チョコレート カレ・ドショコラ」のキャンペーンプレゼント本「ひとり時間にカレ・ド・ショコラ 6ショート・ストーリーズ」を単行本化したものだそうです。 ただ、私の好みからすると今ひとつ。 井上荒野 「ボサノバ」 |
●「ナイン・ストーリーズ・オブ・ゲンジ」● ★☆ |
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2008/11/21
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紫式部「源氏物語」を元に9人の作家が描き出した、原作とは別の源氏物語ストーリィ。 意外に面白かった、というのが率直な感想です。 原作を読んだことがあればもっと違いが判って楽しいだろうと思うのですが、私自身は読んでいないことが残念。 松浦理英子「帚木」 |
「十年交差点」 ★☆ | |
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「10年」をテーマにしたアンソロジー。 普段アンソロジーは余り読まないのですが、顔ぶれに惹かれて読もうと思ったのですが、購入してからだいぶ時間が経ってしまいました。 アンソロジー故に、それなりに楽しめた面もあり、物足りない面もあり、という感想。 ・中田永一「地球に磔にされた男」 タイムマシンが題材。タイムマシンというと梶尾真治さん、というイメージなのですが、中田永一さんがという意外性が面白さかも。 ・白河三兎「白紙」 何か問題を抱えたらしい女子生徒を担任教師が気に掛ける話。良い方向へ進むと思いきや、逆転の背負い投げといったシビアな結末は、白河三兎さんならではのもの。 ・岡崎琢磨「ひとつ、ふたつ」 初めての作家さんです。結婚に積極的になれない事情を抱えた女性が主人公。今やいろいろ考えさせられます。 ・原田ひ香「君が忘れたとしても」 姉の死後、幼い甥を義兄と一緒になって育てた女性が主人公。こうした関係の継続は難しいもの。でも最後はホッ。 ・畠中 恵「一つ足りない」 中国から倭国に渡った河童の頭=九千坊河童が主人公。利根川河童の大親分=禰々子河童も登場する処は、「しゃばけ」の延長という気分。 中田永一「地球に磔にされた男」 白河三兎「白紙」 岡崎琢磨「ひとつ、ふたつ」 原田ひ香「君が忘れたとしても」 畠中 恵「一つ足りない」 |