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2.絶望ノート |
●「葉桜の季節に君を想うということ」● ★★ |
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2007年05月 2004/04/06
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評判のとても高かったミステリ作品。 そんなに面白いの?とやや手探りするような思いで読み始めました。 かなり分厚いことから重たいかなぁと思ったのですが、それは読み始める迄の杞憂。 警備会社勤務の成瀬将虎を主人公として、地下鉄に飛び込み自殺しようとした麻宮さくらの救出、知人の女性から頼まれた悪徳販売業者の調査、時間を遡った探偵事務所勤務時代の暴力団への内偵調査と、現在と過去のストーリィが交互に語られていきます。ちょっと複雑ながら、テンポは極めて良い。どんどん引きずり込まれます。 登場人物はそれぞれ個性的ですし、快調に読み進むテンポの良さはあるものの、ストーリィ自体はそれ程特筆すべきものとは思いません。それにも拘わらず何故そんなに評判が高かったのか? と思ったのは中盤まで。 |
●「絶望ノート」● ★★ |
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2009/09/17
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中学の同級生からイジメにあっている太刀川照音(しょおん)。 誰にも助けてもらえない現状に絶望した彼は、新しい日記帳の表紙に「絶望」と記し、苛酷な日々と救いを求める心からの叫びを書き付けていった。 一方、拾ってきた石にオイネプギプトという名をつけて神様として拝み、イジメから守られること、ついにはイジメ相手を殺して欲しいと願う。そして、それは現実になってしまう・・・・。 イジメという陰惨さ、絶望、憎悪、そして連鎖。
度肝を抜かれる驚愕の真相、それは「葉桜の季節に君を想うということ」と共通する仕掛けですが、いきなり床が抜けたような空虚感に通じるものでもあります。 ただ、まさかとは思いつつ、小説だから何があるか判らない、と思いながら読み進んでいた間の方が、残念ながら面白かった気がします。 |