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11.寝てる場合じゃねえんだよ |
【作家歴】、知らない映画のサントラを聴く、砕け散るところを見せてあげる、あしたはひとりにしてくれ、おまえのすべてが燃え上がる、応えろ生きてる星、あなたはここで息ができるの?、いいからしばらく黙ってろ!、心が折れた夜のプレイリスト、あれは閃光ぼくらの心中、心臓の王国 |
| 「寝てる場合じゃねえんだよ Burn, Crash and Shine!」 ★★☆ | |
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大学の学生寮で同室になったのは、対照的な二人。 冒頭から、暴走、ハチャメチャ、まるで怒涛の如きと、面白さ、ワクワク感がもう半端じゃない。 これぞ、最強のバディ小説、逸品といって間違いなし! 一方は、紫波央士(しば・おうじ)。アメフト界の有名選手だったが練習中の怪我で選手生命を絶たれ、一般学生寮に転寮。立場は“プリンス”から、ぼっち、“ミラクル入学バカ”に一変。 もう一方は、丹生景都(にぶ・けいと)。美形だが陰キャ、貧体、しかしながら学費免除優待生。 紫波を拒否しようとする景都に対し、部屋の相方は「何か異変があれば真っ先に気づける距離感」だとバディ関係を迫る紫波、という関係が、まず抜群に面白い。 そのうえ、二人の関係に紫波が強引に引きずり込んだのが、部屋のドアに「無料相談所」というプレートを掲げる“さえない”コンビの冴島紺と内藤黄佑という二人。 この二人との掛け合いが、またまた愉快。 孤立していた景都、さえないコンビが、紫波のひっかき回しのおかげで交際範囲が広がっていく・・・好いなぁ。 しかし、紫波、景都の過去に、実はとんでもない事件が隠されていたのです。 最初は暴走気味の青春ストーリー、途中から過去に遡るサスペンスという色合いが現れ、そして最後はハードボイルド、怒涛のクライマックスという流れ。 いやはや、もう堪らない面白さ、なのです。 結末はどうなるのか。ストーリー後に委ねられている部分もあるのですが、それで良いのです。本作はバディ小説なのですから。 面白いこと、頁を繰る手が止まらなくなること、請け合います。 是非、お薦め! 1.出会い/2.討伐/3.「は?」/4.カレーの王子さま/5.おやすみ/6.最後の討伐 |