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1.思い出トランプ 2.阿修羅のごとく |
●「思い出トランプ」● ★★☆ |
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1983年5月
2004/07/28 |
いずれは読もうと思いつつ、久しくそのまま未読になっていたのが向田邦子さん。漸くにして初めて読んだ向田作品です。 13篇からなる短篇集ですが、冒頭の「かわうそ」からその巧さに舌を巻きました。向田さんの巧さは異論のないところでしょうけれど、評判を聞くのと実際に読んで感じるのとでは大違い、と改めて実感。 ※「かわうそ」「だらだら坂」「はめ殺し窓」「花の名前」の4篇がとくにお見事。 かわうそ/だらだら坂/はめ殺し窓/三枚肉/マンハッタン/犬小屋/男眉/大根の月/りんごの皮/酸っぱい家族/耳/花の名前/ダウト |
●「阿修羅のごとく」● ★★ |
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2004/08/07 |
脚本作品の「阿修羅のごとく」もありますが、本書は長編小説の方。 四姉妹の物語と言えば、誰しも谷崎潤一郎「細雪」を思い出して比べてしまうのではないでしょうか。 |