フランツ・カフカ 孤独感・閉塞感を描いた特異な作家、でも惹かれる 1883-1924
| 書 名 | 出版 | 読了 | ひとこと | 
| 変身1915 | 新潮文庫 | 1971 | ある朝起きると巨大な虫に自分が変身していたというストーリィは、衝撃的 | 
| 城 1926 | 角川文庫 | 1972 | 測量師Kは城に雇われ、近づこうとするがまるで近づけない。その孤独と絶望を描いた、変身に並ぶ代表作。周囲との融和を欠く作者自身の姿という気もする | 
| ある流刑地の物語1919 | 角川文庫 | 1973 | 短篇集。表題作は印象深い | 
| アメリカ(失踪者)1927 | 角川文庫 | 1973 | アメリカへ渡った青年の話でしたが、記憶はもはや相当にあやふや | 
| 審判1925 | 角川文庫 | 1973 | 銀行員Kは理由のわからぬまま逮捕され処刑される。よく理解できないまま読み終えてしまった、という観あり | 
| 変身・流刑地にて | 新潮社 | 1980 | 短篇集を集めたもの | 
| フェリーツェへの手紙(1)1967 | 新潮社 | 1981 | 恋人フェリーツェへの書簡集。小説を書く時間がないと嘆きつつ、毎日のように長文の手紙を書く。それもしつこい位に相手の細かいことまで執拗に訊ねている。そんなカフカの姿には、情熱を超えた凄まじさ、やむにやまれぬ精神の吐露、というものを感じます | 
| 新潮社 | 1998 | 人妻ミレナへの書簡集。単なる恋人への手紙ではなく、カフカの抱える内的不安を明らかにする記録。不安から故の激しい手紙への傾注であり、それはカフカをして不眠に追い込む結末となり、結局二人の仲は終息する | 
 
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 | 決定版 カフカ全集 全12巻 1.変身、流刑地にて | 
※ 副読本・・・池内紀「カフカの書き方」(新潮社)
※マリ=フィリップ・ジョンシュレー「あなたの迷宮のなかへ」(新潮社)
                      (〜カフカへの失われた愛の手紙〜)