窯焚きの風景

    

18日に火入れをして3日目。350℃前後。一日に100℃〜150℃徐々に温度を上げていく。当初の頃は、
炎を見ての窯焚きであったが、今では多くが棒状のパイルメーターを窯の天井に差し込んで温度を計測しながら、
薪窯を焚いている。以前の塾生M氏が差し入れを持って、ひょっこり窯焚き日に来る。明日の祝日も会社は仕事
とのことで、アメリカに端を発した経済・金融危機は、ここ沖縄の中小企業にも影響が及んできているようだ。
450℃〜600℃黒煙が噴出し色見穴(差し薪投入穴)に煤がつく。焼き〆は日数をかけ、ゆっくり長時間焚き続ければ良い
作品が生まれるのは解っているのだが、窯焚きの過程を総て見ることには限界がある。以前は4日間仮眠をしながら
窯から離れずに焚いていたが、還暦の体力では無理。しかし、窯焚き人数を5人にして、交替で一週間焚き続け
れば、割合楽に窯を焚くことができる。

    

5日目に入ると色目穴の煤が切れ、窯内は800℃前後から炎が噴出してくる。そして交替した6日目の朝方から
昼にかけて追い込み、温度を落とさないよう焚き口の薪を燃やしながら、細かい薪を色見穴から投入し仕上げ
(景色をつける)ていく。


    

太腹の為五郎(?)いざ出陣。炎を相手に動けば動くほど、減量できるので頑張ってほしい。最終日のしあげに
急きょY氏に助っ人をお願いし窯焚きを12/23に終了する。やはり、人数がいないと、薪窯は焚けない。
今年からは、夏場を避けて冬場に窯焚きを集中したい。春から夏にかけては、他にいろいろやりたいことがある。
窯出しは1/15日以降。