夜勤明けのナース
「痴漢」うとうととしていた恵は、無遠慮に尻肉を掴む手に気付いた。手は下着の中にまで入ってくる。夜勤のときはストッキングをしないことが多い。「もうダメ」夫とすれ違いの続いている恵は自ら腰を泳がせた。 夜勤のナースはソックスを穿いていることが多いようです。夫とすれ違いの多い生活に苛立ち、体も疲れきった姿を妄想した作品です。
絞りとる
今度は恵が上になって責めたてる。しゃくる様に腰を遣う。「出ちゃうよ」秀の悲鳴を聞き流しさらに激しく動くと、ひときわペニスが膨らみを増した。「来るわ」奥に勢いよくぶち当たる感触に、恵も体を震わせた。 「夜勤明けのナース」の続編として書いたもの。年上の女と、経験の浅い青年のお話。
ほくろ
隣の吊革につかまっている女の短い袖の奥に、ほくろが見えた。腋の窪みから右乳房の裾野に移る滑らかな斜面に一つ。秀は柔らかな肌の手触りや腋の匂いまでもが、急に身近にやってきたような錯覚にとらわれた。 ある日、実際に目撃したほくろを題材にしました。女性の、見えない部分のほくろは、大変に扇情的に思えます。襟足や手首の内側、足の指などもそそるものがあります。ううむ。フェティッシュ。
母娘
弓絵のそこは娘の恵とよく似ていた。やや大ぶりな右の大陰唇に同じ黒子がある。控えめに隠れた肉の粒を唇に挟むと、ちろちろと舌を遣う。「凄い、上手よ、秀君」初めてでも弓絵の愛欲のツボが手に取るように分かる。 遺伝子というのは恐ろしいもので、親子は意外なところが似てしまうものです。親の生き方に反発しつつも、往々にして同じ道を歩む子どもが多いのも仕方がないことなのかもしれませんね。この作品にもほくろフェチな側面が・・。
捕らわれて
「女探偵さん。素直になりな」股間の敏感な豆粒をこね回されると、薫の秘口が肉棒を締付けた。「ああ、もう駄目」そう言うと薫の体が光に包まれた。薫は快感とともにレディーQに変身するのだ。 捕われの身の女性をいたぶる悪漢といえば、こういうオチでしょうか。またイヤラシくないものを書いてしまいました。
後門攻め
旅篭の湯殿にピチャピチャと音が響く。秘肉を啄ばみながら、後門を攻める老練な技巧にかをるは尻をくねらせた。汗が全身に噴いて絶頂が近いことを知らせる。かをるは昇りつめながら叫んでいた。「御老公」 またオチ付きのを書いてしまいました。進歩がないというか・・・。
犬食い
見合いの席では慣れぬ会席料理に戸惑ったが、ベッドの上では違う。行儀作法にとらわれず、女体を扱う。「それ迷い箸、探り箸、舐め箸、寄せ箸」「ああん、もっとお行儀悪くして」女は俺のものに顔を寄せ頬張った。 入院して食事を一切禁じられているときに書いた作品。食欲も性欲も解放できない身は、こういう作品に走ってしまうのでしょうか。
カウントダウン
「一つ」男が暗示にかけるように数える。背筋をゾワリと快感の兆しが走る。「二つ」ああ、もう一つ数えると、動くこともできぬこの体に、男が挑んで来るだろう。熱い蜜液がこぼれる。「三つ。退治てくれよう」 という時代劇ネタです。これは、桃太郎が実際に成敗する場面とも、寝床でストーリープレイ中ともとれる作品ですが、どちらと考えていただいてもよろしいかと思います。
少年
ゲーセンの奥の方に、十四、五の幼顔の少年がいた。長い脚を持て余し気味に開いて夢中で操作している。真剣な表情で、時折痙攣のように右手で連打する。弓絵はオナニーを覗いているような錯覚に体を熱くした。 ビデオゲームのコントローラのボタンを連打するときは、ストロークを小さく正確にリズミカルに・・・。シューティングや格闘ものに闘争本能剥き出しで向かう少年。これって女性から見るとセクシーなんでしょうか。
同窓会
陽子の乳首は、豊かな乳房に似合わず、痛々しいほどの薄桃色で幼かった。二人が小学生の頃、一度だけ見せてもらったそれだった。「初めて?」無言の唇を掴えて、俺は罪悪感を押しのけるように、乱暴に舌を吸上げた。 子どものような幼い乳首を持った女と寝ているうちに、ある日、乳首の色や大きさが変わっているのに気づくと、「ああ、俺が変えてしまったんだなぁ」と妙な罪悪感が湧いてきます。そんな時、さらにその女がいとおしく感じられるのです。
血液検査室
「伊藤馨さん」「はい」と小さな声で入ってきた女性の腕を取り、駆血帯で締上げる。酒精綿で静脈を弄りあげながら表情を覗うと、細い喉が動いた。針をぶち込みスピッツに血が溢れると、俺は激しく欲情していた。 これも病院ものです。しかし、なぜか嫌らしくならないんですよねぇ・・難しい。血液フェチというのもどうかと思うけれど、検査室ってちょっと異常な感じがします。