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Excel孫の手−87


	

「エクセル2007紹介−1」

 Q.また、エクセルがバージョンアップするんですって。    せっかく、覚えてきているのに、辛いなぁ。  A.そうですね。日本では、2007年の一月に発売と予告されています。    今度のバージョンは、オフィス2007の中でも、エクセルが一番強烈    に変化が感じられると思います。    マイクロソフト自身、かなりユーザーの声を拾って、製品改良に反映さ    せているようです。  Q.ざっと、変化する部分を教えてください。  A.注目点だけでも、10数個有ります。    最大の変化は、シートのセル数が、いままでの1000倍も多くなった    ことでしょう。 列数は、256列から16,384列に増加。 行数は、65,536行から1,048,576行に増加。    つぎに、ずっと変わらなかったシ−ト名の拡張子が、ファイル形式を変    更して、XML形式を採用したことにより、末尾に「x」が追加されま    した。 例 関東エリア売上.xls → 関東エリア売上.xlsx  Q.と言うことは、互換性に問題はないんですか。  A.さすがに言うことが違いますね。    まさに、その互換性をきっちりと抑えることで、今後のファイル交換を    スムースに行うことができるのです。    下の図は、各バージョン毎の機能の拡張度合いを、模式的に表示したも    のですが、基本的に新しいバージョンは、全て古いバージョンは問題な    く読み込むことができます。    逆に、下位バージョンで書き込むときには、上位バージョンしか持って    いない機能は、当然切り捨てられてから保存されます。
   今回は、それに加えて、前のバージョンの機能しか使えないようにする
   「互換モード」があり、ファイルを開くときには自動的にこのモードに
   切り替わりますので、間違って新しいファイル形式で上書きしてしまい、
   「開かないっ!?」トラブルを未然に防いでくれます。
   更に従来無かった機能として、上位バージョンで作成したファイルを、
   下位バージョンでも使えるようにする「互換パック」が用意されました。

 Q.バージョンが変わったばかりの時よりも、或る程度日数が経ったあとに
   トラブルが起きそうな予感・・・。

 A.全くその通り!です。
   ところで、何でファイル形式をXMLというものに変更したかというと、
   いろいろな利点があるからなんです。
   XML形式は、タグと呼ばれる文書構造を示す記号で、テキストの属性
   を示してあげ、ファイルの中の画像などは別の管理になっています。
   ということは、画像の再利用が従来より格段に簡単になるんです。

   また、この形式は、ホームページ等で使用されているHTMLという形
   式を、更に機能拡張したものです。

 Q.操作の方では、どんな変化がありますか。

 A.一番は、やはり、メニューでしょうね。

 Q.えっ、メニューが変わってしまうんですか。

 A.様々な機能が詰め込まれてしまったために、単純な一本のメニューでは、
   もう無理なんです。そこで導入されたのが、「リボン」と呼ばれるもの
   なんですが、リボンと言うより、「タブ」と言った方がよいですね。
   丁度エクセルの各シートに付いているタブが、メニューにも付いたと言
   ったほうが、分かり易いでしょう。
   タブ毎に、機能をまとめたメニューと思ってください。

 Q.機能が拡張された部分の説明に行く前に、もう、頭が混乱してきました。
   続きは、次回で・・。

 A.そうだと思ってました。
   今回のバージョンは、むしろこのバージョンからエクセルに接する人に
   は、取っ付き易くできてます。つまり、より、インターフェースが改良
   されたということなんです。
   そうは言っても、項目が無茶苦茶増えていますから、覚えきる時が来る
   のかなんて思ったりして・・。


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