風の新十郎……栗塚旭
かがり   ……土田早苗
相川左近 ……小林昭二
水野越前守……池部良 が、シリーズ通じてのレギュラーキャスト。

 最初の頃は、志村喬の蘭学者や、その孫娘役で東山明美が出演していたが、第2シーズンから姿を見せなくなった。
 それと、かがりの従姉妹のオチャメ役で沢田雅美が2回ほど出演しているのと、かがりを育てた源爺役で小松方正が3回出演している。

 時代劇の大御所・松田定次が監督しているかと思えば、実相寺昭雄や飯島敏宏といった新感覚の社会派も演出している。シリーズといっても、作品によってトーンが全く違うものになっているのが特徴。
 製作者が、それを意図してやったのかどうかは……?
 私としては、オーソドックスな松田定次作品が好みなんですが。

 第1話の「新十郎登場」の冒頭シーンにある、名古屋城の金のシャチホコを嵐の夜に大凧に乗って盗んだ仕事を最後に足を洗った大泥棒というのが、主人公の設定。
 泥棒だから変装はお手のもの。第1話では、後に親友となる相川左近に化けて登場。
 親友といえば、水野越前の隠密、甲賀忍者のかがりとも友情で結ばれる。かがりの方は、友情以上の感情を持っているのだが、新十郎は適当にはぐらかしている。
 泥棒だったせいか、足は速い。忍者のかがりに追いかけられても、捉まらないくらいだからね。第9話「走れ!新十郎」では、飛脚と競走している。

 泥棒のくせに、剣の腕前も超一流。乱れ八双(上記、画像の構え)から繰り出す剣技の前には、どんな使い手もかなわない。
 第2話「獣の城」の菅貫太郎、第5話「脅迫者」の渡辺文雄、第16話「いのち果てるとも」の戸上城太郎、第20話「誰がための仇討ち」の内田良平、第21話「狙われた雛人形」の夏八木勲、第24話「野望の絵図」の青木義朗、第31話「地獄からの使者」の南原宏治との対決は良かったねェ。
 1対1のチャンバラが消えて、テレビ時代劇はつまらなくなりました。

 最終回では、新十郎は密出国してアメリカへ行っちゃうのですが、ガンマン相手に乱れ八双はツライかな。
 栗塚旭が歌う、冬木透作曲の主題歌は、西部劇ぽくって『風ー西部劇編』でも使えそうですがね。

 

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