プロフェナミン profenamine 副交感神経遮断抗パ−キンソン剤 1163

【組成】
[散]:塩酸塩1 0%に相当するヒベンズ酸塩 [錠]:1錠中塩酸塩10 mg,50 mg
塩酸プロフェナミンprofenamine hydrochloride(JAN)は白色〜微黄白色の結晶
性の粉末で,においはない。

【適応】
[散]:向精神薬投与によるパ−キンソン症候群
[錠]:特発性パ−キンソニズム,その他のパ−キンソニズム(脳炎後,動脈硬化性),薬物性パ−キンソニズム

【用法】
[散]:塩酸プロフェナミンとして最初1回10 mgを1日4回から始め,2〜3日ごとに1回投与量を10 mgずつ増量し,2週間目の終りには1回50 mgを1日4回,症状の激しい場合には更に増量し1日500〜600 mgを数回に分服(増減)
[錠]:塩酸プロフェナミンとして1日40〜200 mgを分服,重症の場合は1日500〜600 mgまで増量してもよい(増減)

【作用】
(1)薬効薬理:マウスを用いた実験で,オキソトレモリンあるいはトレモリンの投与により引き起こされた振戦及び流に対し拮抗作用
(2)臨床適用(a)臨床効果(有効率)()散:13施設127例(1日5〜600 mg)向精神薬投与により引き起こされたパ−キンソン症候群84.3%(107/127)()錠:12施設54例(1日40〜600 mg)薬物性パ−キンソニズム52.3%(25/47),特発性パ−キンソニズム及びその他のパ−キンソニズム(脳炎後,動脈硬化性)42.9%(3/7)。パ−キンソニズムの中核症状である振戦,筋強剛の両症状に有効
(b)副作用及び臨床検査値の変動:(散)副作用は3.4%(26/760)に,口渇2.1%,便秘0.8%等。臨床検査値ではGPTの上昇22例中2例。(錠)副作用は17.8%(13/73)

【製品・薬価】
パ−キン散 吉富 10%1g 16.60

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