塩酸ピロヘプチン piroheptine hydrochloride(JAN) パ−キンソン症候群治療剤1169i

【組成】
[細]:2.24%(ピ ロヘプチン2%相当) [錠]:1錠中2.24 mg(同2 mg)
塩酸ピロヘプチンは白色〜微黄白色の結晶又は結晶性の粉末で,においはない。

【適応】
パ−キンソン症候群

【用法】
ピロヘプチンとして1日6〜12 mg,食後3回に分服(増減)


【作用】
(1)薬効薬理
(a)振戦の抑制:トレモリン及びオキシトレモリンによるマウスの振戦並びにピロカルピンによるラットの振戦に強い抑制作用,特にトレモリン振戦には皮下注でアトロピンの約3倍,トリヘキシフェニジルの約6倍,プロメタジンの約12倍。強い中枢性抗コリン作用
(b)カタトニ−の抑制:ペルフェナジン(ラット・サル)並びにハロペリド−ル(ラット)によるカタトニ−に強い抑制作用,特にペルフェナジンにはアトロピンの約4倍,トリヘキシフェニジル及びプロメタジンとほぼ同等
(c)レボドパの作用の増強:正常マウス又はレセルピン前処置マウスの自発運動量では,レボドパの作用を明らかに増強
(d)末梢性抗コリン作用:トレモリン,オキシトレモリン又はピロカルピンによる(マウス・ラット)流や流涙等の末梢性作用に対し拮抗作用。これら作用は中枢性の抗振戦作用に比べ(アトロピンが中枢よりも末梢により選択的,トリヘキシフェニジルが両者に対し同等)末梢よりも中枢により強い抗コリン作用。イヌの唾液分泌,モルモットの摘出腸管れん縮への拮抗作用もアトロピンやトリヘキシフェニジルよりも明らかに弱い

【製品・薬価】
トリモ−ル細粒 藤沢薬品 2%1g 69.10

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