木母之形(もくものかた)
 道義に適う生き方を、日に月に積み重ねていかないと気は養われない。活気を養う。この具体的な方法には常に身を正し、息を正すことにあるといわれている。つまり、姿勢を正し、丹田呼吸をすることである。梅のことを木母という、厳寒に蕾を抱き、その香気は天地に充満する活気に通ずる。この心を求めて行う形に、木母と命名した。
 1.直立正体(T点)礼
 2.半歩前に出て、統一体。T点→A方向に向く。
 3.吐気(九つ数える)両手をみぞおちの前に合わせる→(合掌)
 4.吸気(三つ数える)両手を前方へ(上受円)→手刀拳
 5.待気(五つ数える)下腹部(丹田)に気を充実させて、掌を返しながら→みぞおちの前を通り(掬って)→左右側胸下部へ引きつける。
 6.吐気(九つ数える)→掌を前に突き出す。
 *注)
 呼吸法。息を吸い込む(三つ数える)、心の中で五つ数える間息を止める。ゆっくりと息を吐き出し(九つ数える)、心の中で五つ数えるまで息を吸い込んではいけない。
 7.吸気
 8.吐気(突き出し)
 9.吸気
 10.吐気(突き出し)
 11.吸気
 12.待気
 13.吐気→ゆっくり拳を握りしめ、波頭突をする。
 14.吸気
 15.吐気→ゆっくり拳を握りしめ、波頭突をする。
 16.吸気
 17.吐気→ゆっくり拳を握りしめ、波頭突をする。
 18.吸気
 *注)
 吸気と吐気の間は待気(丹田へ気を充実させる)
 19.中段の構え
 20.左メ突
 21.右メ突
 22.左メ突
 23.右ド突
 24.左ド突
 25.右メ突
 26.左揚蹴
 27.右揚蹴
 28.寄足後退→T点まで戻る
 29.B方向へ90度転回
 30.右メ突
 31.左メ突
 32.右ド突
 33.左メ突
 34.右メ突
 35.左揚蹴
 36.右揚蹴(右前)
 37.左揚蹴(左前)
 38.左突蹴(二段蹴)
 39.右突蹴(右前)
 40.右突蹴(送り足蹴り)
 41.C方向へ180度転回、左中段の構え
 42.寄足前進→T点へ進む
 43.右メ突
 44.左上受
 45.右メ突
 46.左揚蹴
 47.左掬受
 48.右メ突
 49.左横受
 50.右ド突
 51.右揚蹴
 52.左下受
 53.左突蹴(蹴り足を引くときA方向へ90度転回)
 54.統一体
 55.吸気(上受円を描きながら、両側上へ四股立ちとなる。
 56.待気(膝の屈伸と、手の外円運動を三回行う。このとき膝を屈したとき手は下に、膝を伸ばしたときは上方とする)
 57.吐気→息を吐きながら股間下にて結手する。
 58.吸気→息を吸いながら両側上方へ内円運動を描いて上げる
 59.待気→膝の屈伸と、手の内円運動を三回行う
 60.吐気→息を吸いながら統一体→合掌の形となる
 61.吸気→合掌のまま息を整える。
 *注)ここで独自の運動を創作するのも可
 62.直立正体→礼
